ジャーマル・チャーロと
ケイレブ・プラントは、5月7日にロサンゼルスで行われた記者会見の壇上で交わした会話の詳細を明かさなかった。司会のレイ・フローレスが進行する中での出来事だった。
しかし、両者は次戦で大きな番狂わせを避けて勝利すれば、
互いに対戦を望んでいることについては公然と語ってきた。両者のスーパーミドル級戦は、5月25日土曜夜にマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノのミケロブ・ウルトラ・アリーナからAmazonプライム・ビデオで配信される予定だ。
チャーロ(33勝無敗、22KO)は、プレミア・ボクシング・チャンピオンズの10回戦セミファイナルで
トーマス・ラマンナ(39勝5敗1分、18KO)を相手に12対1のオッズで圧倒的有利と見られている。一方、プラント(23勝2敗、14KO)は、メインイベントとなる12回戦で
アルマンド・レセンディス(15勝2敗、11KO)を相手に20対1というさらに大きな支持を受けている。
「お互いに言葉を交わした」とチャーロは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「彼も状況をある程度理解している。俺たちは金を稼ぐつもりだ。戦うことになる。時が来れば実現させるよ」
ヒューストン出身のチャーロ(35歳)は、2023年11月以来となる復帰戦でラマンナと対戦し、空白期間を取り戻す構えだ。
元IBF世界スーパーウェルター級王者、そしてWBC世界ミドル級王者でもあるチャーロは、今回で過去5年半でわずか4戦目となり、18か月ぶりのリング復帰となる。一方、ニュージャージー州ミルビルのラマンナは、2021年5月にカリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークで行われたWBA世界ミドル級王者エ
リスランディ・ララとの試合で、初回に左一発でKOされた以降、9連勝を飾っている。
活動の停滞に影響を与えた私的な問題を乗り越え、再起を図るチャーロは、自身に対する関心がまだ十分にあることに感謝しており、もしラマンナに勝てば、プラント戦が実現する可能性も現実的だと見ている。
「ファンが望んでることなら、応えてやろうじゃないか」とチャーロは語った。「その話はもうしてある。彼にも色々あるようだ。奥さんと新しい赤ちゃん、家族にも祝福を送りたい。嫌えるはずがない。俺もキャリアの中で浮き沈みがあったが、それでもここまで来て、今でもファンの注目を集めてる。だからこの試合はやるべきなんだ。これは俺たちのレガシーの一部だ。俺も乗り気だし、彼もその気なら、同じ陣営にいる以上、実現しない理由はないだろう。」
仮にメキシコのレセンディスが、テネシー州アシュランドシティ出身の元IBF世界スーパーミドル級王者プラントに番狂わせを起こしたとしても、身長6フィート1インチのチャーロは、今年新たな階級でより積極的に試合をこなすつもりでいる。
「168ポンドでは将来的にもっと大きな試合が待っていると理解してる。175ポンドでもね」とチャーロは語った。
チャーロとプラントの間のライバル関係が激化したのは、2023年7月。T-Mobileアリーナでテレンス・クロフォードとエロール・スペンスのウェルター級王座統一戦の計量後、プラントがチャーロの顔を平手打ちしたことが発端である。その場にいた者たちによって引き離されたが、その日の早い時間にチャーロがプラントの顔を掴み、あごひげを引っ張ったことでプラントを激怒させていた。
チャーロは、5月7日にプラントと再会した際、あの有名な一件について話し合ったことを示唆したが、詳しい内容には触れなかった。
「俺とケイレブは、いくつかのことを話し合って、状況をお互いに理解できた」とチャーロは語った。「だから、それで済ませておこうと思う」
Keith Idecはザ・リング・マガジンの上級記者兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡を取ることができる。