ウイスマ・リマを粉砕したジャロン・エニスの次なる一手は、ヴァージル・オルティスとゴールデンボーイ・プロモーションズの出方を待つことだ。
エニスのプロモーターであるエディ・ハーンは、オスカー・デラホーヤとエリック・ゴメスが、夏にニューヨークで行われた会談で約束した内容を守るだろうと、慎重ながらも前向きに見ている。ゴールデンボーイの社長ゴメスは先週も改めてハーンに対し、
もしオルティス(23戦23勝〔21KO〕)が11月8日にエリクソン・ルビン(29戦27勝2敗〔19KO〕)を下した場合、オルティス陣営は2026年初頭にエニス戦を実現させるため全力を尽くすと保証した。
DraftKingsによると、
オルティスはルビン戦で6対1のオッズで有利とされている。しかし、ルビンは一般的に、エニスと対戦したウイスマ・リマよりはるかに危険な相手と見なされている。エニス(36戦35勝無敗〔31KO〕1ノーコンテスト)は、アンゴラ出身のリマ(16戦14勝2敗〔10KO〕)を初回に2度倒し、フィラデルフィアの地元Xfinityモバイル・アリーナで行われたWBA暫定スーパーウェルター級12回戦を1ラウンド1分58秒TKOで制した。
「いいか、もう10回でも100回でも言ってる」とハーンはエニスの試合後記者会見で語った。「オスカー・デラホーヤとエリック・ゴメス、そしてDAZNとその幹部たちと同席して、オルティス戦の契約を交渉した。全員で『やろう』と合意したんだ。『それぞれ別の相手と1試合ずつ戦ってから、1月でも2月でも3月でもいい、次にやろう』という話になった。彼らは『ダラスでやろう』と言い、俺は『フィラデルフィアでやろう』と言った。結局『ラスベガスでやろう』ということで全員が合意した。その条件で契約書を作成し、ジャロン“ブーツ”エニスに提示した。彼は署名した。だが、その後一切連絡がない。」
「今週、エリック・ゴメスから電話があって『まずルビン戦を片付けよう。そのあとでこの試合を実現させるために動く』と言ってきた。だから、彼らの誠意を信じることにする。オスカーがビッグファイトを望んでいるのは分かっている。俺たちはこの試合を何としてもやりたい。なぜなら、アメリカのボクシング界に、真のP4P級同士がピークで激突するスーパーファイトを届けたいからだ。30代後半のベテラン同士ではなく、キャリアの終盤でもない。まさに全盛期にある二人だ。だから全員が約束を守るなら、2026年初頭にブーツ対オルティスが実現するだろう。」
フロリダ州オーランド出身のサウスポー、ルビンは、テキサス州グランドプレーリー出身のオルティスと対戦する。試合はフォートワースのディッキーズ・アリーナで行われ、
DAZNが配信する12ラウンド制メインイベントとなる。両者はオルティスのWBC暫定スーパーウェルター級王座を懸けて拳を交える。
27歳のオルティスは
The Ringジュニアミドル級ランキングの1位に位置し、28歳のエニスも154ポンド級で印象的なデビューを飾ったことで、その上位に食い込むと見られている。
30歳のルビンは、ジュニアミドル級の空位タイトルに向けてThe Ringで5位にランクされている。
Keith Idec はザ・リング誌の上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では@
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