ジャロン・エニスは、フィラデルフィアで土曜の夜に行う試合で、“アウェーで強い”という
ウィスマ・リマの評判をぶち壊すと約束する。
リマはこれまで4試合連続で、相手の母国で勝利を収めてきた。その勢いを背に、アンゴラ出身のリマはエニスの地元であるフィラデルフィアで挑戦することを決意した。両者はXfinityモバイル・アリーナで
WBA世界スーパーウェルター級暫定王座を懸けて拳を交える。 エニスはリマの野心を評価する一方で、「リング誌」「IBF」「WBA」の元ウェルター級王者として、ブックメーカーのドラフトキングスが示す“30対1”というオッズにふさわしい圧倒的な試合内容でねじ伏せるつもりだ。
「彼は自信がある。いいことだ。自信は好きだよ。でも、しゃべりすぎだ」とエニスは木曜の記者会見で言う。
「そして今、彼は自分で望んだものをそのまま受け取ることになる。試合は早く終わるし、俺は楽しむ。派手に見せる。遊びに来たわけじゃない。本気でやるためにここにいるんだ。」
ポルトガル出身のウィスマ・リマ(14勝1敗、10KO)は、2023年6月にロンドンのヨーク・ホールで行われた試合で、アイルランドのミドル級有力選手アーロン・マッケナ(20勝0敗、10KO)に10回戦の判定で敗れた。
それ以降、リマはドイツのアライク・マルジャタン(14勝2敗、6KO)、同じくドイツのハロ・マテヴォシアン(18勝1敗、9KO)、カナダのサクディープ・シン・バティ(20勝1敗、8KO)、南アフリカのシェルバンタイ・クープマン(15勝1敗、10KO)に4連勝を収め、ジュニアミドル級の有力候補として存在感を確立した。
「彼は間違いなくいいファイターだ。実際に見たけど、悪くない」とエニスは語る。
「でも、レベルが違う。彼が戦ってきた相手は、俺のスキルもパワーも能力も持っていない。俺はまったく別の次元にいるんだ。土曜の夜、実際にリングに上がってみれば、彼はこう思うはずだ――『こいつ、思ってたよりずっと速い。強い。スリックだ』ってな。そういうことだ。彼もわかってる。自分でもそれをわかってるさ。でも、まあ見てみようじゃないか。」
リマも認めている。エニス(34勝0敗、30KO、1ノーコンテスト)は、アマチュアとプロを合わせた54戦のキャリアの中で最強の相手になるだろうと。
それでもリマは、長年ウェルター級で戦ってきたエニスが、今回初めて154ポンドのジュニアミドル級リミットで戦うことに「驚くことになる」と自信を見せる。
一方、リマが「自分も速くて、強くて、スキルがある」と主張しても、エニスは動じなかった。
「彼が何を持ってくるか、俺にはわかってる」とエニスは言う。
「だから言っただろ、何を持ってきても俺は準備できてる。いよいよその時が来たんだ。」
この12回戦はDAZNで配信され、現地時間午後8時(日本時間では日曜午前9時)から始まる興行のメインイベントとして行われる。
セミファイナルでは、カナダのヘビー級アレクシス・バリエール(12勝0敗、10KO)が、イタリアのグイド・ビアネッロ(13勝3敗1分、11KO)と10回戦で対戦する。
Keith Idec は『ザ・リング』誌の上級ライター兼コラムニストである。X(旧ツイッター)では [@idecboxing](https://x.com/idecboxing) で連絡を取ることができる。