ドミトリー・ビボルが構想していた
アルツール・ベテルビエフとの三度目の対戦に、またしても障害が立ちはだかった。
IBF(国際ボクシング連盟)は、ビボルに対して指名挑戦者であり、同団体ライトヘビー級ランキング1位の
マイケル・アイファートとの対戦を命じたと、IBFの広報担当者が水曜日にザ・リングに明かした。
ビボル(24勝1敗、12KO)は、The Ring、WBA、WBO、IBFの各ライトヘビー級王者であり、ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(P4P)ランキングで第4位にランクインしている。
今年4月、ビボルはベテルビエフ(21勝1敗、20KO)との第3戦を進める意向から、WBC王座を返上していた。
両陣営がこの指令に基づき本格的な交渉に入るかは依然不透明だが、現時点では、ビボルが知名度の低いアイファート(13勝1敗)との試合を回避し、IBF王座も返上する可能性が高いと見られている。
IBFはかつて、2023年10月にベテルビエフがビボルに勝利した直後、ベテルビエフに対してアイファートとの指名試合を命じていた。しかしその後、翌年2月の再戦が「4団体統一戦」として承認されたことを受け、IBFは例外措置を認めていた。
ビボルは2023年10月に喫した**判定負け(2-0-1)の雪辱を果たすべく、2024年2月の再戦で判定勝ち(3-0)**を収め、ベテルビエフを下した。
その後、WBCはビボルに対して暫定王者
デビッド・ベナビデスとの対戦を命じたが、入札が行われる直前でビボルがWBC王座を返上したことにより、ベナビデスは自動的に正規王者へ昇格する運びとなった。
WBOの暫定王者カラム・スミスは2024年5月、ビボルに対する指名挑戦権を申請したが、WBOはこの申請を却下している。
マイケル・アイファートは27歳のドイツ出身ボクサーであり、2023年8月にはカルロス・エドゥアルド・ヒメネスを相手に2回TKO勝ちを収めた。さらにその前、2023年3月の試合では元王者ジャン・パスカルに判定勝ちし、IBFの指名挑戦者決定戦に勝利して以来、IBFランキング1位の座を維持している。
仮にビボルがIBF王座を返上した場合、アイファートは同団体2位の**コナー・ウォレス(15勝1敗、11KO)**との王座決定戦に進む可能性が高いと見られている。
なお、アイファートとウォレスの両名は、The Ringのライトヘビー級トップ10ランキングにはいずれも名を連ねていない。
Manouk Akopyan は『ザ・リング』の主任記者。X(旧Twitter)とInstagramで @ManoukAkopyan をフォロー。