アルベルト・プエジョの真価が明らかになるのは、7月12日になるだろう。
無敗のWBC世界スーパーライト級王者であるプエジョは、来月ニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催される
『The Ring』主催のPPV興行で、
スブリエル・マティアスとの2度目の防衛戦に挑む。ドミニカ共和国サン・フアン・デ・ラ・マグアナ出身のプエジョ(24勝0敗、10KO)は、2024年6月15日にゲイリー・アントワン・ラッセルをスプリット判定で破り、暫定王座から正規WBCスーパーライト級王者へ昇格した。かつてはWBA同級王座も保持していたが、2023年にクロミフェンによるドーピング違反が発覚し、王座を剥奪されている。
プエジョ対マティアスは、対照的なスタイルがぶつかる非常に興味深い一戦となる。プエジョはヒット・アンド・アウェイやカウンターを得意とする一方、マティアス(22勝2敗、22KO)は休むことのないプレッシャーとパンチの連打で、これまで倒してきた相手を圧倒してきた。
両者のスタイルがうまく噛み合い、主導権争いが拮抗するような展開になれば、この試合が7月12日のイベントでベストバウトとなる可能性も十分にある。そして勝者は、キャリア最大級の勝利を手にすることになるだろう。
前戦成績:2024年3月1日、ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターにて、WBC世界スーパーライト級王座の初防衛戦を行い、サウスポーの
サンドール・マルティンを相手に12ラウンドの接戦をスプリット判定で制した。
オッズ:ドラフトキングスによると、プエジョは-105でわずかにアンダードッグ、マティアスは-125とされている。
プエジョが勝つには? 30歳のプエジョにとって、マティアス攻略の参考例は直近に存在している。
プエルトリコ・ファハルド出身のマティアスは、2024年6月15日、リアム・パロとの試合でIBFスーパーライト級王座をユナニマス・ディシジョン(3-0の判定)で失っている。パロもサウスポースタイルで、フットワークの速さを武器にマティアス(当時33歳)を常に回らせて軸をずらし、自身の手数の多いコンビネーションでKOスペシャリストのマティアスに代償を与え続けた。マティアスに足を止めさせず、時には押し返すことで、彼の持ち味である圧力と連打を封じ、試合の主導権を与えなかった。
プエジョも同様の戦術を採用するのが賢明だろう。常に動きながら距離を保ち、マティアスを遠間で打たせながら攻撃回数を制限できれば、勝利への道が大きく開けるはずだ。
勝てば何を意味するのか? プエジョがこれまでに挙げたゲイリー・アントワン・ラッセル戦やサンドール・マルティン戦の勝利は、紙一重の判定と見なされており、評価には懐疑的な声もあった。しかしマティアスに対して明確な勝利を収めることができれば、彼の地位に対する疑念を払拭することにつながるだろう。タイトルを保持しているにも関わらず、実力が証明されていないという見方を覆す絶好の機会となる。
識者の声: 「マティアスは攻撃的なパンチャーで、その技術は素晴らしい。一方のプエジョにはディフェンス力と総合的なスキルがある。最高の好カードだし、試合が待ちきれない」──ジム・ランプレイ
TV/配信情報: DAZN ペイ・パー・ビュー:米国では59.99ドル(東部時間午後6時開始)、英国では24.99ポンド(英国時間午後11時開始)