ハリウッド(カリフォルニア州)発――ボクシングとUFCの両方で王座を獲得した唯一のファイターが、リングへ戻ってくる。
ジェイク・ポール率いる「モースト・バリュアブル・プロモーションズ」は水曜日、元ボクシング3階級王者でUFCバンタム級王者でもあるホリー・ホルム(ボクシング戦績33勝2敗3分、9KO/MMA戦績15勝7敗、8KO)が新たに同プロモーションと契約し、6月28日にヨランダ・ベガ(10勝0敗、1KO)との対戦で12年ぶりにボクシング復帰を果たすと発表した。
このライト級10回戦は、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催され、DAZNのPPVイベント「ジェイク・ポール vs フリオ・セサール・チャベス・ジュニア」戦の前座として行われる。発表はロサンゼルスのアバロン・ハリウッドで行われたポールとチャベスの記者会見終了後に行われた。
「プリーチャーズ・ドーター」の異名を持つホルムは、ニューメキシコ州アルバカーキ出身の43歳で、2022年には国際ボクシング名誉の殿堂入りも果たしている。過去には140ポンド、147ポンド、154ポンドで世界タイトルを獲得した実績を持つ。
今回ホルムは、135ポンドでも王座を獲得し、4階級制覇を狙っている。そのためには、7月11日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでNetflix配信により実現する、ケイティ・テイラー対アマンダ・セラノの3度目の対戦の勝者と対戦する可能性が高い。
「世界タイトルに向けて何戦もこなす必要はないと思う。1戦、多くても2戦でいい」とホルムは水曜日、ザ・リング・マガジンなどのメディアに語った。「ケイティやアマンダをはじめ、あの階級にはビッグネームが揃っている。私はその頂点を見据えている。あの2人は常に全力で、心を込めて戦う。激しい試合になるのは間違いないし、すごく楽しみだわ。」
サウスポーで身長5フィート8インチ(約173cm)のホルムは、『ザ・リング』の女子年間最優秀選手に2005年と2006年の2度選出されている。プロボクシングの最後の試合は2013年5月で、その時点でMMAの試合はわずか3戦だったが、以降はMMAに専念し、クリスティ・マーティン、アン・ソフィー・マティス、ダイアナ・プラザク、メアリー・ジョー・サンダース、ジェーン・カウチ、シェベル・ハルバック、ベリンダ・ララクエンテ、ミア・セント・ジョン、ジェイミー・クランピットといった名のあるボクサーたちに勝利してきた。
2015年には無敗のままUFCデビューを果たし、バンタム級王者ロンダ・ラウジーをノックアウトしてUFC史上最大級の番狂わせを演じた。
「ホリーのKOは歴史に残る伝説的な瞬間だった。今、彼女はボクシングのベルトを奪還する準備ができている」とジェイク・ポールは『ザ・リング』などに語った。「彼女は史上最高の二刀流アスリートだ。ディオン・サンダース以上にね。」
なお、ホルムはアマチュアキックボクシングでも成功を収めているが、ラウジー戦でUFC王座を獲得した後、ミーシャ・テイトに敗れて王座を失い、さらにジェルメイン・デ・ランダミー、クリス・サイボーグ、アマンダ・ヌネスとのUFCタイトル戦でもいずれも敗れている。
ケイラ・ハリソンによる2ラウンドでの一本勝ちによって、ホリー・ホルムの最新のMMA出場(2024年4月)は唐突な結末を迎えた。MMAキャリアを10連勝(無敗)でスタートさせたホルムだが、その後の8年間では5勝7敗1無効試合という戦績を残している。
近年、ホルムは新興MMA団体「グローバル・ファイト・リーグ」と契約を結んだが、このプロモーションは5月に予定されていた大会が中止となるなど、いまだに正式始動には至っていない。
「あと1〜2年は現役で戦いたい」とホルムは語る。「自分はまだ本気で戦える準備ができていると感じている。」
今回の復帰により、ホルムはアマンダ・セラノ、アリシア・ボームガードナー、シャダシア・グリーン、ディナ・トールスルンド、サバンナ・マーシャル、シャンテル・キャメロン、エリー・スコトニー、シャレッタ・メットカーフ、ジェニファー・ミランダ、タム・ティボー、エリザベス・オショバ、ラムラ・アリ、ナオミ・バレなど、女子トップファイターを擁する「モースト・バリュアブル・プロモーションズ(MVP)」の陣容に加わることとなった。
前述の多くのファイターたちは、
ここ数週間のうちにナキサ・ビダリアン率いる同プロモーションと契約を結んでいる。
Manouk Akopyanはザ・リング・マガジンの主任ライター。
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Instagram:@ManoukAkopyan。