シーラーズ(22勝0敗1分、18KO)は先週ニューヨークでリングIIIのメインを務め、
エドガー・ベルランガに対して第5ラウンドTKO勝ちを収め、カネロ・アルバレスの王座に挑むトップ候補へと名乗りを上げた。
同じく無敗のスーパーミドル級コンテンダーであるディエゴ・パチェコは、土曜日の
トレバー・マカンビー戦でシーラーズの鮮烈な勝利に続く絶好のアピール機会を得ていたが、試合を通じてジャブを打ち続ける堅実な戦いに終始し、印象の薄い判定勝ちを収めただけだった。
パチェコ(24勝0敗、18KO)は途中でブーイングを浴びる展開となり、今年1月のスティーブン・ネルソン戦に続いて判定にもつれ込んだこともあり、次戦への期待が高まるような内容ではなかった。
しかし、パチェコのプロモーターでありマッチルーム・ボクシングの代表を務めるエディ・ハーンは、168ポンド級で
ザ・リングランキング2位のパチェコと、同7位のシーラーズを今こそ対戦させる絶好のタイミングだと考えている。
「いい勝ち方だった」とハーンは語った。「ディエゴには時折バリエーションの欠如を感じたが、成熟した内容だった。時には見栄えのしない勝ち方も必要だ。彼は優れた相手を相手に12ラウンドをしっかり戦い抜いた。24歳で着実に良いファイターになっており、将来は明るい。
「私はパチェコ対ハムザ・シーラーズを見てみたい。彼らはこの階級の未来だ。もしハムザがカネロ・アルバレス戦の前に一戦やってみたいというなら、168ポンドの好カードとして実現させよう。トゥルキ・アル・シェイクがハムザ・シーラーズを気に入っているのは知っているが、それでも素晴らしい試合になる。ハムザが来年2月、あるいはもっと可能性の高い5月までアルバレス戦を待つとは思えない。」
パチェコは試合後、シーラーズや他の特定の相手に言及することはなかったが、マカンビーの巧妙なカウンターを警戒し、距離を保ちながら外側から試合をコントロールする戦い方が自分にとって心地よかったと説明した。
「自分のパフォーマンスには満足している」とパチェコは語った。「距離を見極めて、ジャブを使いながら試合を支配しようとしていた。狙っていたパンチもあったけど、トレバーがうまくてなかなか決めきれなかった。ただ今回は勝つことだけに集中していたし、次に備えることが一番大事だった。しっかり仕事を果たせたし、この後にビッグファイトが控えているのも分かっている。世界タイトルに近づくために、トップ10の誰とでも戦いたい。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング』の主任ライター。
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