ボクシングファンとギャンブルの予想はしばしば一致するものだが、今回は意見が分かれた。

フロイド・スコフィールド・ジュニアは、週末に行われたテビン・ファーマー戦に多くの疑問を抱えたままリングに上がった。22歳の彼は2月、シャクール・スティーブンソンとの試合を病気のためキャンセルし、世間から嘲笑を受けた。父親のフロイド・シニアが「毒を盛られた」と示唆したことで、さらに悪い報道が広がった。

それでもスコフィールド（19勝無敗、13KO）は、ファーマー戦では過去最高の爆発力を見せると宣言し、その言葉を有言実行した。

わずか1ラウンドでファーマーを3度倒し、2分以内で試合を終わらせた。試合後、スコフィールドは次の標的を公言し、同階級の強豪の名前を挙げた。その中にはジャーボンテイ・デービスの名前も含まれていた。

しかし、デービス（30勝無敗1分、28KO）はその挑発に不快感を示した。スコフィールドがキャリア最大の勝利を祝っている最中、現WBA王者のデービスはSNSで、自分と対戦した場合の展開を世界に向けて発信した。

「アイツなんか一発でぶっ飛ばす」とデービスはX（旧Twitter）に投稿した。「ボコボコにしてやる」

現在、スコフィールドはWBAランキングで2位につけている。ランキング1位のウィリアム・セペダは、もしスティーブンソンに勝ってWBC王者になればランキングから外れ、負ければ数ランク下がる見込みだ。

もっとも、デービス対スコフィールドという組み合わせは、いま空想にすぎない。正式発表こそないものの、デービスは今年初めに引き分けに終わったラモン・ローチとの再戦に臨む予定だ。