ロサンゼルス発――
アイザック・クルスと
アンヘル・フィエロは、2月に行われた10ラウンドの激闘で一切の遠慮を捨てたパンチの応酬を繰り広げた。
クルスが3-0の判定で勝利を収めた。
7月19日に予定されている再戦のプロモーションのため、両者が初めて顔を合わせたのは、ロサンゼルスのLAライブ内ノーヴォでの記者会見だったが、そこでも両者の間に友好の気配は一切なかった。
20秒間のフェイスオフの後、フィエロは握手を求めながらスペイン語で何かをつぶやき、うなずきながら手を差し出した。だが、クルスは冷たい視線を外すことなく応じ、フィエロはそのまま手に力を込めて詰め寄ったため、興行プロモーターのトム・ブラウンが両者を制止する事態となった。
この一連のやり取りは、年間最高試合候補にも挙がった初戦に続く再戦の前哨戦として、今後待ち受ける展開を暗示するものだった。
「クルスとの初戦で感じた苦さを取り除くためにここに来た。素晴らしい試合になるはずだし、待ちきれないよ」とフィエロ(23勝3敗2分、18KO)は語った。
「1戦目でアイザック・クルスのことは読み切った。今度はあいつが俺を読まなきゃならない。あいつの顎は、みんなが言ってるほど強くなんかない。リマッチでどうするつもりか見ものだな。
「そもそも、あいつが圧倒的に勝ってたら、こんな場にはいないだろ? 次に何が起こるか、みんなが7月19日に見ることになるさ。」
クルス(27勝3敗1分、18KO)は元140ポンド王者で、初戦では合計1,410発ものパンチが飛び交う乱戦の末、98-92、97-93、96-94のスコアで勝利を収めた。クルスのヒット数は248発、フィエロは238発だった。
クルスのプロモーターであるショーン・ギボンズは、クルス対フィエロの激闘は、この世代のアルツロ・ガッティ対ミッキー・ウォードになり得ると
ザ・リングに語った。
「やつは俺の顎が弱いって言ってるが、それでも俺が勝ったんだ。7月19日にハッキリするさ」とクルスは語った。「あいつの言ってることなんか気にしてない。
「今さらアンヘルの発言に返す価値なんかない。ベルが鳴ったら拳で答えるだけだ……もう一度ショーを見せてやる。勝つのは俺だ。それだけだ。覚悟しとけよ、またリングから勝ち名乗りを受けて帰る。あいつはリング外でしか吠えられない口だけの連中の一人。俺はリングの中で語るタイプなんだ。」
この再戦は、7月19日にラスベガスのMGMグランドで開催されるPBC on プライム・ビデオPPV興行のアンダーカードとして行われる。
この興行のメインイベントでは、46歳のマニー・パッキャオがWBCウェルター級王者マリオ・バリオスを相手にカムバック戦を行う。
マヌーク・アコピアンはザ・リングの主任記者。X(旧Twitter)およびInstagram:@ManoukAkopyan をフォロー。