フランク・ウォーレンは、
ファビオ・ウォードリー対ジョセフ・パーカー戦と同じ日にBBCとの新プロジェクトを立ち上げたBoxxerの判断を強く非難した。
ウォーレン率いるクイーンズベリー・プロモーションズは先月初め、世界タイトル暫定王者同士である
ウォードリーと
パーカーのヘビー級対決を発表。両者は10月25日、ロンドンのO2アリーナで激突する予定となっている。
しかし、その後Boxxerは、
フレイザー・クラーク対ジェイミーTKVによる英国ヘビー級タイトルマッチをダービーで同じ10月25日に開催することを発表した。
この大会は、
BoxxerとBBCの新契約による初のイベントとなり、メインイベントは10月25日午後8時から10時の間にBBC Twoで生中継・無料放送される予定だ。一方、ウォードリー対パーカー戦は
DAZNで配信される。
ウォーレンは、2つのヘビー級興行を同日にぶつけるという決定はボクシングに対して無礼だと批判した。
「一番腹立たしいのは、サッカーやラグビーではこんなことをしないってことだ」とウォーレンは
「ザ・リング・マガジン」に語った。
「絶対にそんなことはしないのに、ボクシングだけはそう扱われる。だからこそ俺たちは放送局に苛立つんだ。しかも今回は、あれだけの影響力を持つ公共放送局が関わっているんだ。そう考えると、どうしても納得できない。」
「ファンへの敬意もなければ、このスポーツそのものへの敬意もまったくない。彼らは何も気にしていないんだ。ボクシング界に戻ってくるのはいいことだと思うけど、スポーツと協力してやるべきであって、対立するようなことをするなと言いたい。」
「せっかく戻ってきたのに、最初にやることが問題を起こすことだなんて、そんなの本来の目的じゃないだろう。」
10月25日は、BBCで実に20年以上ぶりとなるプロボクシングの生中継となり、Boxxerとの新たな提携プロジェクトの幕開けを飾るイベントとなる。
契約期間や年間の開催数については正式な発表がまだないが、ウォーレンはDAZNのボクシング配信と重ならない日程を見つけることは十分可能だったと断言している。
「こうして日程がぶつかってしまうのは本当に残念だ」とウォーレンは語った。「もうそんな時代は終わったと思っていたのに。」
「よく考えてみれば、彼らは4大会分の契約を結んだと言われているんだ。1年には48もの週末があるんだから、開催日はいくらでも選べたはずだ。それなのに、よりによって俺たちの興行とぶつけてきた。まったく迷惑な話だ。」
「とはいえ、俺たちの興行の方が断然いい。最高のファイターたちが揃っているし、勝者たちが出場する。ウォードリーはクラークをノックアウトしたじゃないか。」
「それに、うちの試合の方がはるかに重要だ。暫定王座を懸けた戦いであり、オレクサンドル・ウシクは勝者と対戦しなければならない。もしそれを避ければ王座は空位となり、10月25日の勝者が世界チャンピオンになるんだ。」