殿堂入りプロモーターのフランク・ウォーレンは、木曜夜にロンドンで開催された2025年スポーツ・インダストリー・アワードにて、生涯功労賞を受賞した。しかし本人はこう宣言した。「俺はまだ終わっていない」
73歳のフランク・ウォーレンは、ボクシング界で45年にわたり活躍し、歴史上最も成功したプロモーターの一人としてその地位を確立してきた。現在も、自身が創設したクイーンズベリー・プロモーションズの中心に立ち続けている。
長年にわたり数多くの世界王者をプロモートおよびマネージメントしてきたウォーレンは、現在も強力な陣営を擁しており、その中にはIBF世界ヘビー級王者
ダニエル・デュボアといった実力者も名を連ねている。
現在ウォーレンが手がける世界王者の一人である
ニック・ボールも、この特別な夜の中心人物となった。木曜夜、西ロンドンで行われた華やかなブラックタイの授賞式で、WBAフェザー級王者であるリバプール出身のボールが、ウォーレンに生涯功労賞を手渡した。
「このような賞をいただけるなんて、本当に光栄だ」とウォーレンは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「まったく予想していなかったことで、自分にとっては大きなサプライズだよ」
「でも正直なところ、こういう賞をもらうとちょっと心配にもなるんだよ。だって、こういう賞ってもらい始めると、『そろそろ引退か?』って雰囲気が出てくるからね!
でも、はっきり言っておくよ。まだグローブを吊るすつもりはない。俺はまだ終わっていないし、クイーンズベリーもまだ全力で戦っている」
「もっと真面目な話をすれば、これはボクシング界にとっても素晴らしいことだ。これまで積み重ねてきた仕事が認められたという証であり、そしてその仕事は今も続いているということでもある」
ウォーレンにとってはそれを示すかのように、最新のスタジアム興行となる
ファビオ・ウォードリー 対 ジャスティス・フニ戦の発表記者会見に出席。試合は6月7日、イプスウィッチ・タウンの本拠地ポートマン・ロードで開催される。
そして8月19日、
IBF王者ダニエル・デュボアが、The Ringの認定王者オレクサンドル・ウシクとウェンブリー・スタジアムでヘビー級の全王座を懸けて激突する。ウォーレンは、デュボアがシニアでわずか数試合しか経験していなかった2017年に、アマチュアから直接プロ契約を結んでいる。
それから8年が経ち、もしデュボアがウシクに勝利すれば、フランク・ウォーレンにとって初のヘビー級4団体統一世界王者が誕生することになり、彼の殿堂入りキャリアにおける最大の偉業のひとつとなるだろう。