元2階級世界王者の
パンヤ・プラダブスリ(リングネーム:ペッチマニーCPフレッシュマート)が、34歳で現役引退を発表した。
プラダブスリはキャリアの中でWBC世界ストロー級とジュニアフライ級のタイトルを獲得した実績を持つ。
「パンヤは、その勇敢さと品格で記憶されるファイターだ」とWBC会長のマウリシオ・スライマンは『
ザ・リング』に語った。「リングの中では真の戦士であり、リングを離れれば高潔で優しい人間で、美しい家族を持っている。」
「パンデミックは彼のキャリアに影響を及ぼしたが、最終的に彼は揺るぎない世界王者としての地位を確立した。ベネズエラで地元のヒーローをダウンさせ、勝利に向かっていたが、ボディショットを食らってしまった。あれは誰が受けても倒れるような一撃だった。」
プラダブスリは2014年1月に母国タイでプロデビューを果たした。最初の18試合をほぼ国内で戦い、そのうち2試合は隣国ラオスで行われ、すべて勝利を収めた。
2017年10月、中国・大同で元WBC世界ミニマム級王者の熊朝忠に12回戦のマジョリティ判定で敗れ、初黒星を喫した。
しかしその挫折に動じることなく、その後3年間で16連勝を飾り、無敗の同胞ワンヘン・メナヨーティンが持つWBC世界ミニマム級王座への挑戦権を獲得。長期政権を築いていたワンヘンを12回判定で破り、55戦目にして初黒星を与えて王座を奪取した。
世界的な新型コロナウイルスのパンデミックにより海外での選択肢が限られる中、彼はダナイ・ンギアププキアオに12回判定勝ちを収め、さらに再戦でワンヘン・メナヨーティンにも判定勝ちを挙げた。
彼は田中教仁に2度勝利している。最初は判定勝ち、そして2度目は8ラウンドTKOで下した。その後日本に遠征したが、2023年10月に
重岡優大との試合では完敗を喫した。
カムバック後の3連勝を経て、プラダブスリは2023年12月に
カルロス・カニサレスを相手に12回戦マジョリティ判定で僅差勝利を収め、空位のWBC世界ジュニアフライ級王座を獲得した。試合では地元の英雄カニサレスから前ラウンドにダウンを奪ったものの、その後今月序盤の再戦で逆にストップ負けを喫し、最終的に44勝3敗(27KO)の戦績を残してリングを去ることとなった。
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