火曜日の早い段階で、バジニャンが右足首の靱帯損傷を悪化させたため、試合を欠場することが明らかになった。この同じケガのために、両者は3月14日の対戦も実現していない。
プロモーター「Eye of The Tiger」は迅速に対応し、
6月27日に予定されているクリスチャン・ムビリ vs マチエイ・スレツキ戦の興行にバトラーを残す決断を下した。バトラーは、2021年1月に5ラウンドTKO負けを喫したライバル、ホセ・デ・ヘスス・マシアスと再び拳を交える。
バトラー(35勝5敗1分、29KO)は、2014年のプロ転向前に国内アマチュアシーンで活躍していた。プロ入り後は順調に勝ち星を重ねていたが、同郷のブランドン・クックに7ラウンドTKO負けを喫して初黒星。その後の数勝でWBA世界ミドル級王者・村田諒太とのタイトル挑戦を日本で果たすも、5ラウンドでストップ負け。再起戦ではマシアスに再び5ラウンドTKOで敗れ、キャリアは崖っぷちに追い込まれた。
そこからバトラーは復活を果たし、NABF王座を獲得。そしてWBO世界王者ジャニベク・アリムハヌリとの2度目の世界戦に臨んだが、わずか2ラウンドでKO負けを喫した。その後は2連勝で巻き返し、なかでもスティーブ・ロールズを1ラウンドKOで沈めたものの、パトリス・ヴォルニーには9ラウンドTKOで敗戦。しかし、バトラーは階級を上げ、昨年11月に白星で再起している。
一方のマシアス(29勝13敗4分、15KO)は2011年にプロデビュー。メキシコ・グアダラハラ出身の彼は、デビュー戦と5戦目、9戦目で敗北。だが、試合を重ねながら経験を積み、その後12連勝を飾っている。
その後は3連敗を喫したが、アメリカではエリクソン・ルビン(10回判定)やジョバニ・サンティリャン(8回判定)とフルラウンド戦って善戦。また、フランシス・ラフレニエ(8回マジョリティ判定)やバトラー(5ラウンドTKO)といったカナダ人選手に対して印象的な勝利を収めている。
現在33歳のマシアスはその後、パベル・シリャーギン、バジニャン、
カラム・シンプソンにいずれも10回判定で敗北。しかし、昨年末には勝利でリングに戻ってきた。
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