この鮮烈な勝利を受けて、多くのファンやメディアがエニスを称賛している。しかし、ルビン(27勝2敗、19KO)は、その評価がやや過剰だと感じている。
「ブーツは素晴らしいファイターだ。試合を見ていて楽しめたよ」とルビンは『ザ・リング』誌に語った。「彼があの相手を1ラウンドで片付けたのは確かに印象的だ。でも、あの相手は大したことなかったんだ。」
リマ(14勝2敗、10KO)は、主要4団体のうち3団体でトップ10にランクインしており、IBO王座も保持していた。しかしブックメーカー各社によれば、エニスは30対1という圧倒的なオッズで試合前から大本命と見られていた。
それでも、エニスは試合後のインタビューでマイクを手に取り、対戦を望む名前を次々と挙げた。ルビンから
ヴァージル・オルティス、さらには現王者たちまで──フィラデルフィアのスターは、すべての強豪と戦いたいと宣言したのだ。
しかしルビンは、もし本当にエニス(35勝0敗、31KO、1ノーコンテスト)がビッグネームとの対戦を望んでいたのなら、階級を上げた初戦からもっと意味のある相手を選ぶべきだったと指摘する。
「ブーツは試合後、階級全体についてあれこれ言っていた」とルビンは続けた。「あいつはこの選手と戦いたい、あの選手と戦いたいって、
バフラム(ムルタザリエフ)、(
セバスチャン)ファンドラ、ヴァージル(オルティス)、俺、
(ジャーメル)チャーロと名前を挙げていた。でも、じゃあなんでリマなんかと戦ったんだ?最初からその中の誰かと戦えばよかったんだ。それならもっとリスペクトできたのに。」