強打を誇る
エドゥアルド・ヌニェスが、6月水曜日に横浜文化体育館で行われる空位のIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で
力石政法と対戦し、初の世界タイトル挑戦に臨む。
リング誌のスーパーフェザー級ランキングで6位に位置するヌニェスは、ボクシング熱の高い母国メキシコに新たな世界王者をもたらす準備を整えている。
「この瞬間こそが、ボクシングを始めてからずっと待ち望んできたものであり、そのために必死で努力してきたんだ」とヌニェスは、マッチルームと共同プロモートを務めるオスワルド・クチレを通じて
『ザ・リング・マガジン』に語った。「メキシコを代表して戦えるのは大きな名誉だし、これまで全勝をノックアウトで挙げてきた者として、チャンピオンにふさわしいという期待に応える責任もある。ただ、リングに上がれば統計なんて意味を持たなくなるけどね」
27歳のヌニェスは、ロス・モチスにあるフェルナンド・モンティエルの最新鋭「コチュル・ジム」で入念な準備を進めてきた。
「リキイシについてはしっかりと研究している。彼はスピードのあるサウスポーで、前に出て戦うこともできるが、チームがすでに準備を終えており、完璧な戦略がある」とヌニェスは自信を見せた。「マヌエル“コチュル”・モンティエル氏とその息子たち、マヌエル、ペドロ、エドゥアルドは、世界タイトル戦のエキスパートだ。」
今回両者が空位の王座を争うことになったのは、前王者アンソニー・カカーチェがIBF王座を返上し、
最終的に9回TKOで勝利したリー・ウッドとの試合を選択したためである。
「自分の目標は世界タイトルであって、特定の相手ではない」と、
カカーチェの王座返上について聞かれたヌニェスは語った。「彼なりの理由があるのだろうし、いつかリングで会うかもしれない。最初は怒りを感じたが、彼の幸運を祈っている。待たされたけどね。」
ヌニェスと力石には共通点がある。どちらも敵地で劇的な終盤KO勝利を収めている点だ。
力石はイタリアで地元の英雄マイケル・マグネシとの試合に挑み、判定で劣勢だったものの、最終ラウンド終了間際に逆転のKO勝利を挙げた。
一方ヌニェスは昨年、タジキスタンに乗り込み、元IBF王者シャフカトジョン・ラヒモフを11回TKOで下している。
「だからこそ、自分たちは世界のトップにランクされていて、王座を懸けて戦うのだ」とヌニェスは言う。「この試合は非常に厳しく、どちらに転ぶか分からない戦いになる。自分は精神的にも肉体的にも準備ができている。力石の最高のパフォーマンスを相手に、日本という彼のホームで完璧な試合をして、130ポンド級の新王者として帰国するつもりだ。これは亡き兄ルイス・フェルナンドとの約束でもある。」
「ホームを離れて戦うことは、むしろ自分のモチベーションを高めてくれる。多くの人が応援してくれていて、自分の試合を見てくれていると思うと、力が湧いてくる。たくさんの激励メッセージをもらったのも素晴らしい経験だったし、多くを学んだ。今度は異文化での新たな経験に挑む。」
ラテンKO所属のクチレ氏は、アウェー戦がタイトル挑戦における難しさを増すとしながらも、最終的にヌニェスが目標である世界王座を手にすると確信している。
「日本に行くのは非常に厳しいことだが、ヌニェスには自信を持っている」とクチレは語った。「彼は非常に規律正しいファイターで、精神面も非常に強く、タイトル獲得への準備は万全だ。
この試合は非常に難しい戦いだ。特に近年のメキシコと日本のボクサーの対戦成績を考えると複雑だが、“シュガー”・ヌニェスは世界王者になるべく運命づけられた選手だ。彼がメキシコ人ボクサーの連敗を止めてくれると確信している。130ポンド級のトップ同士による壮絶な一戦になるだろう。ヌニェスには亡き兄との約束があるし、必ず世界王者となって帰ってくると信じている。彼の才能と驚異的なパンチ力には絶大な信頼を置いている。」
リキイシ(16勝1敗11KO)は2017年にプロデビュー。3戦目で将来の日本・東洋太平洋スーパーフェザー級王者となる坂晃典に2回TKOで敗れたが、その後見事に立て直し、8連勝を挙げた末に2022年、ベテランの渡邉卓也を12回判定で下してOPBF王座を獲得した。
30歳のリキイシは、その後1度防衛に成功したのち、視線を国際舞台へと移す。二階級制覇王者・矢吹正道の弟としても知られる彼はイタリアに乗り込み、地元の英雄マイケル・マグネシとの試合で劣勢を跳ね返し、最終12回に劇的な逆転KO勝利を収めた。
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