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エドガー・ベルランガ対ハムザ・シーラズ:五分五分の注目対決を前にした5つの核心的な問い
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Nate Marrero
Nate Marrero
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エドガー・ベルランガ対ハムザ・シーラズ:五分五分の注目対決を前にした5つの核心的な問い
真の意味で五分五分の実力を持つ新鋭同士の対戦ほど、興味をそそられるものはない。

それがまさに起こるのが、エドガー・ベルランガハムザ・シーラズによるWBCスーパーミドル級の挑戦者決定戦だ。試合はニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われる「Ring III」のメインイベントとして、DAZNのPPVで配信される。

ベルランガ(23勝1敗、18KO)は、前戦でジョナサン・ゴンサレス=オルティスを初回ノックアウトで下しており、世界のトップスーパーミドル級戦線での地位確立を目指す。一方のシーラズ(21勝0敗1分、17KO)は、WBCミドル級王者カルロス・アダメスとの不完全燃焼のスプリット・ドローを乗り越え、168ポンド級での存在感を鮮烈に示したい考えだ。

この注目の大一番を前に、物語性に事欠かない両者の対決に向けて、特に注目すべき5つの問いを紹介する。


ハムザ・シーラズとアンディ・リーにとって、ひとつのキャンプで十分なのか?


土曜日の試合に向けて注目を集めている話題のひとつが、ハムザ・シーラズとアンディ・リーの新たなコンビである。26歳のシーラズは、WBCミドル級王者カルロス・アダメスとの物議を醸した引き分けを経て、長年のトレーナーだったリッキー・フネスからリーへと指導者を変更した。多くの人がその試合をアダメスの明白な勝利と見ていた。

リーは急速に評価を高めているトレーナーで、WBOヘビー級暫定王者ジョセフ・パーカー、五輪銀メダリストのベン・ウィテカー、ウェルター級注目株のパディ・ドノバンといった実力者たちを指導している。しかし、それでもなお、今回の一戦でリーとシーラズが直面する状況を完全に再現できるものはない。


「本当は、今回の試合の前にアンディ・リーと一度戦ってからの方が良かった」と、ベテラントレーナーのデビッド・コールドウェルは語った。「アンディは背が高くリーチもあり、ある程度のパンチ力もあった。そしてそのリーチの使い方をよく分かっていた。もし彼がその要素を短期間でハムザに落とし込めたなら、ベルランガにとっては厄介な夜になるだろう。」

身長191センチのシーラズは、リーから学んだすべてをベルランガ戦で発揮できるのか。もし試合が接戦となったとき、リーは適切な指示でシーラズを奮い立たせることができるのか。答えが明らかになるのは土曜の夜だ。そしてその答えこそが、シーラズとリーの新コンビが最高のスタートを切れるかどうかを左右することになる。


エドガー・ベルランガは「カネロ戦の敗北」から成長したのか?


ブルックリン出身のエドガー・ベルランガの発言を聞いていると、昨秋にサウル“カネロ”アルバレスと互角の打ち合いを12ラウンドにわたって繰り広げたかのように思えるかもしれない。

しかし、実際の映像と統計はそれを否定している。2024年9月14日の試合では、カネロが試合を通じて主導権を握り、判定でベルランガを下した。それでもベルランガは予想以上の健闘を見せ、試合が進むにつれて成長の兆しを示し、世界のトップ168ポンド戦線に加われる可能性を感じさせた。

「特に後半はよく立ち回っていたと思う」と、トレーナーのスティーブン“ブレッドマン”エドワーズは『ザ・リング』に語った。「試合が進むにつれて成長しているのが見て取れたし、完全に崩れたわけでもなかった。

負けはしたが、そこから得られるポジティブな要素は確かにある。あれは貴重な学びの場だったと思う。彼は最初は少し力不足に見えたけど、後半には『自分はこのレベルでも戦える』という意識に変わっていった。」



キャリア初黒星を喫した後の一戦として、28歳のベルランガは3月15日、格下のゴンサレス=オルティスをあっさりと片付けた。予想どおりの展開だったが、相手との実力差が大きすぎたため、カネロ戦を経て成長したかどうかを判断することは不可能だった。

しかし今回のシーラズ戦こそが、ベルランガにとって敗戦以降の進化を本格的に示す初めての舞台となる。その答えがどうであれ、この五分五分の試合の行方を左右する要素のひとつであることに間違いはない。

体重の変化はハムザ・シーラズにどう影響するのか?


アンディ・リーを新たなセコンドに迎えたことだけが、シーラズにとって土曜日の試合に向けた大きな変化ではない。

彼は今回、ミドル級(160ポンド)からスーパーミドル級(168ポンド)へと階級を上げ、キャリアで初めてその体重で戦うことになる。これは過去8戦を160ポンドで戦ってきたシーラズにとって、見えない減量苦と決別する意味合いもある。特に前回のアダメス戦では、計量時の状態が話題になった。

「彼が計量のたびにどれほどやつれて見えるか、という噂は聞いていた」と、デビッド・コールドウェルは語る。「実際に計量当日の彼を見て、どれだけ細く、疲れ切った様子だったかを目の当たりにしたとき、翌日のパフォーマンスに影響が出るのは当然だと思った。168ポンドに上げることで、より強く、パンチ力も増すかもしれない。そうなる可能性は高いと思う。」

身長191センチのシーラズは、体格的にはスーパーミドル級に適しており、将来的にライトヘビー級に上げても不思議ではない。ただし、8ポンドの階級差は大きく、今回はその適応期間もなく、いきなり大一番を迎えることになる。

「160から168への階級アップは、ボクシングで最も大きなジャンプだと私は常に言ってきた」と、スティーブン“ブレッドマン”エドワーズは指摘する。「シーラズは序盤でベルランガを痛めつける必要がある。彼は悪いアスリートではないが、やや動きが静的で、打たれやすい大きな標的にもなる。そこにベルランガのようなフィジカルの強さを持つ相手と対峙するとなれば、厳しい展開も想定される。」

もしシーラズ陣営が階級アップへの準備をしっかり行い、自然な筋力強化を伴っているのであれば、彼は168ポンドでより危険なパンチャーとなる可能性もある。しかし、単なる体重増加として対応しているだけなら、それは大きなリスクとなるだろう。


エドガー・ベルランガのスーパーミドル級での経験は、有利に働くのか?


この試合において、ベルランガが持つ最大のアドバンテージは、シーラズに対する「体の強さ」だと主張する声もある。

ベルランガは2020年からスーパーミドル級で戦っており、直近の試合で計量をオーバーしたとはいえ、すでにこの階級に体をしっかりと適応させている。これまでに、同じようにフィジカルの強い相手たちとの経験を積んできたことは大きい。

2021年4月、プロ戦績23勝3敗1分のデモンド・ニコルソンに8回判定で勝利したことで、ベルランガの連続KO記録は止まったものの、その後カネロ戦に至るまでの6試合で計48ラウンドを戦い、無敗だったパドレイグ・マックローリーを6回TKOで下すなど、実戦経験を重ねてきた。

フロリダ生まれのプエルトリコ系であるベルランガは、体格・パワーともに自然とシーラズより上であり、もしシーラズのリーチの内側に入り込むことができれば、その強さとスーパーミドル級での経験が大きな武器になる可能性がある。


エドガー・ベルランガは本当に初回ノックアウトを狙うのか?


ベルランガが注目を集めるようになったきっかけは、キャリアのスタートを16連続初回ノックアウトで飾ったことだった。

4カ月前、ゴンサレス=オルティスをまたもや初回で沈めたことで勢いを取り戻した彼は、今回のシーラズ戦でも“2戦連続初回KO”を狙っていると公言している。どんな形であれシーラズに勝てばキャリア最大の勝利となるが、もしまたもや初回KOを決めれば、カネロを除いたスーパーミドル級のトップ候補として名乗りを上げることになるだろう。

ただし、仮にシーラズを初回で仕留められなかった場合、その試みが裏目に出る可能性もある。序盤から全力で仕留めにかかれば、スタミナを消耗しすぎて残りの11ラウンドでの戦いが厳しくなり、シーラズにとっては逆に勝機が見えやすくなる。

かつてのような連続KOこそ止まったものの、ベルランガは近年、10ラウンドや12ラウンド戦でも安定した戦いができることを証明してきた。シーラズも強打者であることを考えれば、ベルランガにとっては序盤を慎重に入り、徐々にペースを上げていく戦い方の方が現実的かもしれない。

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