毒舌で知られる
エドガー・ベルランガだが、本人もさすがにうんざりし始めている。
「もうただ、あいつを痛めつけたいだけなんだ」と、最近のDAZNインタビューで語った。
誰のことかは明白だ。イギリス人の
ハムザ・シェラーズは、今週土曜夜にニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われる『The Ring』主催の最新興行で、スーパーミドル級デビュー戦としてベルランガと対峙する。
試合が正式発表されて以降、ベルランガ(23勝1敗、18KO)はシェラーズにちょっかいをかけ続け、挑発を繰り返し、「楽勝になる」と誰に対しても叫び続けてきた。
「楽勝」――まさにその言葉が、ベルランガの前回の試合内容を的確に表している。3月15日、フロリダ州オーランドのカリブ・ロイヤルで行われた一戦では、ジョナサン・ゴンサレス・オルティスを相手に、ベルランガはほとんど汗をかくこともなく
初回で試合を終わらせた。
そのわずか数週間前、皮肉なことにシェラーズはWBCミドル級王者
カルロス・アダメスと激しい打ち合いを演じ、
12回を戦い抜いた末に物議を醸すスプリット・ドローに終わっていた。ベルランガの言動には、ときに尊大さや傲慢さすら感じられるかもしれない。だが、普段は他人の評価を気にしないという28歳の彼も、ファンや批判的な声に対し、「自分は天狗になっているわけではない」とはっきり伝えたいと思っている。
スーパーミドル級の上位ランカーであるベルランガにとって、最大の関心事は“本物であること”を大舞台で証明することだ。『ザ・リング』が用意した今回の舞台、そして対戦相手であるハムザ・シェラーズ(21勝0敗1分、17KO)という実力者――すべてが絶好の機会として重なった。
ベルランガの目には、今週末、すべての視線が自分に注がれると映っており、それこそが望んでいた状況だという。
「リングに上がって、自分の実力を見せつけたい」とベルランガは語った。「世界に“これが俺だ”ってところを見せたいんだ。」