エディ・ハーンは自分の目で確かめる必要があった。
モーゼス・イタウマが次なる大物だと耳にしていたハーンは、先週末サウジアラビア・リヤドのANBアリーナでリングサイドの席を押さえ、間近で観戦した。
ディリアン・ホワイトをわずか2分ほどで粉砕する様子を目の当たりにすると、ハーンもその流れに乗った。
「モーゼスは本当に素晴らしい、間違いない」とハーンは快勝後に
『ザ・リング・マガジン』へ語った。「素晴らしいファイターで、素晴らしい未来を持っている。」
ハーンが語ったその未来には、現ヘビー級統一王者
オレクサンドル・ウシクとの対決が含まれる可能性もある。ただし、その対戦が次に実現する見込みは低い。
ジョセフ・パーカーや
アギット・カバエルを含む複数の挑戦者が、チャンスを待ちながら列の先頭に並んでいるようだ。
当面の間、38歳のウシクは腰を据えて選択肢を吟味することになり、急ぐ様子はない。
数週間前、ウシクはウェンブリー・スタジアムで行われたDAZNのメインイベントで
ダニエル・デュボアを5ラウンドでストップし、はく奪されていたIBF王座を取り戻した。
無敗のパウンド・フォー・パウンドスターであるウシクにとって、長く居座り続けることに興味はない。しかし、具体的な引退時期を明言してはいないものの、残された試合はほんのわずかだと認めている。
キャリアの終わりが近づく中、ハーンは、将来殿堂入りが確実なウシクと急成長中の新鋭が交わることはないだろうと感じている。たとえ可能性があったとしても、長年のプロモーターとして、それが良い考えかどうかは疑わしいと考えている。
階級内の他の選手を飛び越えて段階を省くのではなく、イタウマはもう少し時間をかけ、少なくとも手応えのある相手と戦うべきだとハーンは考えている。
「次は実際に動いている現役の実力者たちと対戦するところを見たい。」