普段なら、エディ・ハーンは部屋で一番よく喋る人物だ。だが、先週土曜日の夜にニューヨークで目の当たりにしたものを前に、彼はほとんど言葉を失っていた。
シャクール・スティーブンソンは、無敗同士の王者対決として注目された
ウィリアム・セペダ戦で勝利が期待されていた。ひとりは暫定王者、もうひとりは3階級制覇王者。この一戦は、長年議論されてきた両者の優劣に決着をつける場だった。
メキシコ人セペダは、手数が多く圧力をかけるファイターとして知られており、厳しい試合が予想されていた。しかし、競った序盤を経て、WBC世界ライト級王者として3度目の防衛に挑んだスティーブンソンは、
終盤にかけて相手を完全に圧倒してみせた。3者とも大差をつける判定でスティーブンソンが勝利を収めた後、エディ・ハーンはリングサイドの席で口を開けたまま呆然としていた。シャクール・スティーブンソンを形容するのにふさわしい言葉はそう多くはないが、ハーンは彼にふさわしい称賛を何とか言葉にしようとした。
「彼はまさに世代を代表する偉大なファイターだ」とハーンはiFL TVに語った。「本物の偉大な選手を目撃しているんだよ。」
ハーンはこれまでもスティーブンソン(24勝無敗、11KO)のキャリアを注視してきたが、ここ2戦ではプロモーターとしてより密接に関わっており、今回の契約が終了した後も関係が続くことを望んでいる。
とはいえ、今はまだその圧巻のパフォーマンスに衝撃を受けている最中だ。セペダとの一戦に向けて、ハーンはスティーブンソンの勝利を確信していたが、まさかここまでの内容になるとは想像していなかったという。ただし、ニュージャージー出身のスティーブンソンを称賛する一方で、セペダ(33勝1敗、27KO)にも敬意を払うべきだと強調した。
ランキング上位のメキシコ人コンテンダーであるセペダは、過小評価されがちなテクニックを持ち、タフさにおいても誰にも引けを取らない。そのため、激しい最初の4ラウンドの後に番狂わせの可能性が大きく薄れたとはいえ、ハーンは彼が健闘し、できる限りのことをしたと評価している。
「セペダは素晴らしかった。止まることのないプレッシャー、信じられないほどタフで、見事な戦いぶりだった。シャクールを苦しめると考えられていたようなスタイルで戦っていたけれど、それでもシャクールはあまりにも上手かった」とハーンは語った。