もし相手が別の誰かであれば、エディ・ハーンは迷わずカネロ・アルバレスを支持しただろう。だがテレンス・クロフォードとなると、その判断は非常に難しくなる。

長年プロモーターとして活動してきたハーンは、9月13日にラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われる二人のレジェンド対決を最前列で見守る予定だ。

試合が発表された当初、ハーンはわずかにアルバレスに分があると考えていた。サイズ、フィジカルの強さ、パワー、そして技術――そのすべてでアルバレスは通常、相手を圧倒する。しかも今回はクロフォードのスーパーミドル級デビュー戦であり、肉体的には不利が予想される。とはいえ、クロフォードは簡単に見限れるようなタイプではない。

「この試合では、わずかにクロフォードに傾いているかな」とハーンは *FightHype.com* に語った。

「もちろんカネロが本命だと思うけど、クロフォードが勝っても全く驚かないね」

ハーンはボクシング界で大きな信用を持つ人物だが、ブックメーカーは彼の見方を支持していない。賭け率の世界ではアルバレス有利とされており、現・4団体統一スーパーミドル級王者はリングでその評価が正しいことを証明しなければならない。

経験という点で見れば、アルバレス（63勝2敗2分39KO）はすべてを経験してきた。ハイメ・ムンギアやエドガル・ベルランガのようなファイター型を抑え込み、エリスランディ・ララやオースティン・トラウトといった純粋なボクサー型にも勝利してきた。

最近では、ウィリアム・スカルというやっかいなパズルを解き、2025年5月3日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナでキューバ出身のスカルを破って、返上していたIBF王座を再獲得している。

一方のクロフォードは無敗記録を維持しているものの、試合数は多くない。2023年にエロール・スペンスJrをストップし、2階級での4団体統一王者となった後、階級を上げた。

そして2024年8月、ロサンゼルスのBMOスタジアムでイスライル・マドリモフとの154ポンド級デビュー戦に臨み、接戦ながらも明確な判定勝利を収めている。

マドリモフのプロモーターでもあるハーンは、その試合も当然リングサイドで観戦していた。あの夜はウズベキスタンの挑戦者を支持していたが、最終的にクロフォードが勝利に値したことには疑いの余地はないと認めている。ただし、ハーンの目には「圧倒的なクロフォード」には見えなかったという。

クロフォードの技術そのものに疑問を持つことは決してない。だが「より大きな相手から12ラウンド連続でパンチを受け続けた時にどうなるのか？」――そこが最大の焦点だとハーンは語る。

「結局のところ、大きなテーマは“体重がバドにどう影響するのか、そしてサイズにどう対応するのか”だろうね」とハーンは言う。

「彼が打たれた時、それが本当に100万ドルの問いなんだ」