ジャロン“ブーツ”エニスには、称賛の言葉がいくらあっても足りない。
彼のプロモーターであるエディ・ヒーンも、その才能を声高に称えることをためらわない。しかしヒーンによると、エニスの父でありトレーナーのデリック“ボージー”エニスは、十分な評価とリスペクトを受けていないという。
「ジャロンはこれまで一緒に仕事してきた中で最高のファイターだ」とヒーンはiFL TVのインタビューで語った。「でも、ボージーは世界最高のトレーナーのひとりだ。」
ジャロンがウイスマ・リマを初回で粉砕した試合での完璧な指示ぶりを見れば、ヒーンの言葉に異論を唱えるのは難しい。
試合の舞台となったフィラデルフィアのXfinityモバイル・アリーナでゴングが鳴ると同時に、リマにはまったく勝ち目がなかった。試合後、デリックは「遊ぶな、最初から仕掛けろ」と息子に指示していたことを明かし、その言葉どおり、エニスは2度のダウンを奪い、1分58秒で試合を終わらせる圧巻のパフォーマンスを見せつけた。
ヒーンがデリック・エニスを称賛する理由は、息子ジャロンを現在の最強クラスのファイターへと育て上げた功績だけではない。
さらに最近では、イギリス人サウスポーの
ジャック・キャタロールもデリックのチームに加わった。キャタロールは11月15日、ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムでウェルター級デビュー戦として
エコー・エサマンと対戦する予定だ。
こうした充実したラインナップを抱える中で、ヒーンはデリックがまもなく複数のスター選手を世界王座へと導くと確信している。
「アンディ・クルスはもうすぐ世界チャンピオンになる」とヒーンは続ける。「そしてジャック・キャタロールもエサマンに勝つだろう。ボージーは本当に世界最高のトレーナーのひとりだ。」