どれだけ時が経ち、新しい顔ぶれが現れても、
ディリアン・ホワイトはヘビー級戦線に名を連ね続けてきた。しかし、そのキャリアもついに終わりを迎えるかもしれない。
8月16日、サウジアラビア・リヤドで開催される
DAZN PPV興行で、ホワイトはモーゼス・イタウマと対戦する。一見すると、何かが噛み合っていない。
ホワイトは37歳で、暫定世界王者の経験もあり、同世代のトップ選手たちと戦い、勝利してきた。一方、イタウマはこれまで有力コンテンダーや元王者との対戦経験がなく、今回が初の12回戦。そして20歳の彼は、アメリカではまだ法的に酒も飲めない年齢だ。
17歳の年齢差を考えると、この試合はあまり理にかなっているとは言えない。もちろん、ホワイト(31勝3敗、21KO)を敗北させるための仕組まれた一戦でない限りは。
「奴らは俺を群れの中の餌にして、引き裂かせようとしている」とホワイトは『
ザ・リング』に語った。「だが、俺はずっとアルファだった。群れの底辺にもいたし、中堅にも、頂点にも立った。年老いた狼かもしれないが、まだ牙はある。俺を甘く見るなよ。」
疑われていることは承知の上だが、ホワイト自身は手応えを感じている。直近3試合をすべてストップ勝ちしており、自分にはまだ十分な力が残っていると信じている。
「イタウマの時代はいつか来るだろうが、それが俺を踏み台にしてのものにはならない」とホワイトは語る。
「俺にはまだやりたいこと、成し遂げたいことがある。過去ではなく、未来を見据えている。」