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アンダードッグのディリアン・ホワイト、カール・トンプソンの名勝負からインスピレーションを得る
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Declan Taylor
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アンダードッグのディリアン・ホワイト、カール・トンプソンの名勝負からインスピレーションを得る
ロンドン(イングランド)発 — ディリアン・ホワイトは、8月に予定されているモーゼス・イタウマとの一戦を、2004年にウェンブリー・アリーナで行われたデビッド・ヘイ対カール・トンプソンの試合になぞらえている。この試合でヘイは無敗記録をカール・トンプソンに破られた。

実績十分のホワイト(37歳)であるが、8月16日にリヤドで開催されるEsports World Cupのメインイベントとして組まれたこの一戦において、12戦全勝(10KO)のイタウマを相手に大方の予想では大きなアンダードッグと見られている。

元世界タイトル挑戦者でもある“ボディスナッチャー”ことホワイトに勝機を見出す声は少ない。イタウマは、現ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシクの後継者となりうる存在として広く期待されている。

だが、世間からの評価が低くとも、ホワイトはそれを侮辱とは感じていない。今や彼は、世論が8月16日のリング上での結果には何の意味も持たないことを十分理解しており、歴史が若く勢いのある有力候補が時に足元をすくわれることを証明していると語る。

「侮辱されているとは感じていない」とポルトガルのジムから語るホワイトは言う。「人生ってのは、みんな意見を持ってるもんだ。




『俺は長いこと草の中に潜んでいたけど、あいつはずっとスポットライトの中にいた。あいつは今、注目の的だ。誰彼構わずノックアウトしてる。あれもやってるし、これもやってる。盛り上がってるのは分かる。』

『でも、ボクシングの世界ではみんな忘れるのが早い。数年前にデビッド・ヘイがカール・トンプソンと戦ったのを覚えてるか?あのときカール・トンプソンは、誰にも注目されてなかった危険人物。誰も気にしてなかった。ヘイは無敵で、誰もが圧倒されてた。そして、見ろよ。カール・トンプソンが現れて仕事をやり遂げたんだ。』」

問題の試合は2004年9月10日に行われた。当時、10戦全勝(10KO)だったヘイにとって初めての12ラウンド戦であり、対するトンプソンにとっては極めて危険な挑戦と見なされていた。後にトンプソンは、18歳年下で強打を誇るクルーザー級のヘイとの対戦について、安全面を理由に多くの人々から試合を引き受けるべきではないと忠告されていたことを明かしている。さらには、家族でさえこの試合をあまりにも危険だとして観戦に来るのを拒んだという。

しかし、実際に会場でその試合を見届けた人々は、40歳のアンダードッグによる歴史的勝利を目撃することとなった。トンプソンは序盤の猛攻をしのぎ、ヘイがスタミナ切れになるのを待ち、試合の流れを変えて5ラウンド終了間際に逆転のストップ勝利を収めた。

「今回のシナリオでは、間違いなく俺がカール・トンプソンだ。歴史上こういうことは何度もあった。この国ではデビッド・プライス対トニー・トンプソンもそうだし、最近ではマルティン・バコレ対ジャレッド・アンダーソンもそうだ。前例はたくさんある。だからこそ、何が起こるか見てみようじゃないか。」

トンプソンは、自身のあらゆる経験を総動員してヘイに勝利した。プロ35戦目を迎えるホワイトもまた、その豊富な実戦経験を武器に、若く経験の浅いイタウマに対して明確なアドバンテージを持つことになる。




しかしホワイトはこうも語る。「経験ってのは、自分がそれを活かすかどうか次第であって、試合の展開と自分がやることによって変わるんだ。

『ただ、あまり多くは語りたくない。あいつら(イタウマ陣営)は分析が得意だからな。ジムでもそういうのが得意らしいし。だからあまり詳しくは話したくない。

ただひとつ言えるのは、モーゼスには“無知の祝福”があるということだ。

まだ試されていないし、ダメージも受けていない。今の彼はポジティブな空気に包まれていて、全てが順調に進んでいるように見える。みんな、最初はそうだった。』と付け加えた。

『時に、経験がないというのは素晴らしいことだ。なぜなら、新しい発想、新しいマインドセットを持っていて、新鮮なアイデアで物事に果敢に取り組もうとするからだ。彼にはその強みがある。若さがあるし、自信もある。しかもその自信は極めて強い。だが、俺も自分の能力にはしっかりと自信を持っている。』と締めくくった。


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