ディリアン・ホワイトの周囲以外で、彼を信じている人間を見つけるのは難しいだろう。

37歳のホワイトは、この競技に身を置いておよそ15年。その経験は豊富だが、同時に身体には多くのダメージの蓄積もある。

さらに、モーゼス・イタウマの才能がいかに特別かという点も加わり、多くの人々は今週土曜夜、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行われる一戦で、ホワイトが容易に退けられると確信している。この試合はDAZN PPVでライブ配信される。

普段は陣営外からの批判や評価に心を動かされることのないホワイトだが、今回は元世界ヘビー級タイトル挑戦者である自分に向けられた過剰なまでの懐疑的な見方や否定的な声があまりにも多く、その状況にさすがにうんざりし始めている。

「俺は腰抜けじゃない」とホワイトは最近『Pro Boxing Fans』に語った。「確かにみんな俺を見限っているが、俺は腰抜けじゃない。」

懐疑派が間違っていることを証明するため、ホワイト（31勝3敗、21KO）はこの数カ月間キャンプに打ち込み、万全のコンディションに仕上げてきた。かつての“ラブハンドル”は消え、シックスパックがはっきりと浮かび上がっている。

過去の試合──例えば2024年のエベネザー・テテ戦やクリスチャン・ハマー戦でのTKO勝利──では、ホワイトは最高の仕上がりとは言えなかった。本人によれば、それは相手に合わせた準備をしていたからだという。

「勝つために100%の状態でいる必要はない試合もある」とホワイトは続けた。「俺はファイターだ。戦い方は分かっている。」

しかし、イタウマとの対戦に余分な体重を抱えて臨むのは得策ではなかった。20歳のイタウマは、これまで対戦したほぼ全ての相手を粉砕してきた。

それは、2024年5月24日にスコットランドのSSEハイドロで行われたマイク・バログン戦でも同じだった。イタウマは2ラウンドにハイライト級の豪快なKOを記録した。

マイク・タイソンとの比較は、ホワイトのアンテナを刺激している。自信を欠いているわけではないが、中東から勝利を持ち帰ると断言するつもりもない。

「土曜日に何が起こるか見てみようじゃないか。」