デヴィン・ヘイニーは、昨年のライアン・ガルシア戦で3度ダウンを奪われたあのトラウマと今後も向き合い続けなければならない。

その試合結果は、ガルシアが禁止薬物の陽性反応を示したことが判明すると、ヘイニーの多数決判定負けからノーコンテストへと覆された。

しかし、デヴィン・ヘイニー（32勝0敗、15KO、1ノーコンテスト）が鋭い左フックを被弾する映像は今も残っており、WBOウェルター級王者ブライアン・ノーマン・ジュニア（28勝0敗、22KO、1ノーコンテスト）との土曜の一戦を前にした主要な論点となっている。

元2階級制覇王者のヘイニーは、DAZN PPV（英国：24.99ポンド／米国：59.99ドル）による 「The Ring IV: Night of the Champions」 の一環としてサウジアラビアで行われる試合で、ウェルター級デビューを果たすことになる。

ヘイニーは『Inside The Ring』でこう語った。「147ではパンチ耐性がずっと良くなる。自然とそうなるものだと思う。140や135を作るために減量で自分を追い込んでいた。しばらくは147にとどまるつもりだ。ここが自分にとって最高の階級になる。」

「世界のベストファイターたちと戦いたいし、147では奴がベストだと思っている。階級を支配するなら、最も強い相手と戦う以上の方法はない。」

ヘイニーは、5月に行われたホセ・ラミレスとの144ポンド契約体重での試合で精彩を欠くパフォーマンスのままこの一戦に臨むことになる。その試合で彼は逃げ回り、積極的に打ち合おうとしない姿を見せ、最終的には3–0の判定勝ちを手にした。

一方、ノーマンは12ラウンドのチャンピオンシップレベルに到達して以降、ジオバニ・サンティラン、デリック・クエバス、そして直近では6月に日本で佐々木尽をストップし、最後の3戦をすべてノックアウトでなぎ倒してきた。この鮮烈な結果により、彼はウェルター級でRingランキングの1位に上り詰めた。

しかしヘイニーは、ノーマンの重いパンチに対処することをまったく心配していない。

ヘイニーは「あのレベルの相手には、やるべきことをやっただけだ。ブライアンがノックアウトするまで、［佐々木］のことなんて知らなかった。」と語った。

「誰が相手でも、ああいう形でノックアウトするのは簡単じゃない。レベルがどうであろうと関係ない。そこは評価する。ただ、俺はまったく別のレベルにいる。奴のはるか上のレベルにいるし、それを見せてやる。」

コロラド州デンバーでのトレーニングキャンプの舞台裏では、ヘイニーがノーマンとの厳しい戦いに向けて、より良い身体コンディションになると自ら予想する理由について、さらに詳しい説明が示された。

「小さい階級を作るために、自分を追い込み続けてきた。1日3回も練習してな。」とヘイニーは言った。「俺は本来自然と大きいタイプなんだ。今回のキャンプでは本当に調子がいい。前回のキャンプでも良かったが、今回はさらにいい。より強く、より自然な自分でいられる。これまでで一番強く感じているし、その結果はジムで表れている。準備はできている。」

「今のトレーニングキャンプは、純粋にスキルの向上と回復に集中している。以前とはまったく違う。昔は減量キャンプで、自分を過度に追い込んでいた。意志の強さと“ベストになりたい”という気持ちが中心だった。今のトレーニングキャンプは、ずっと良くてスムーズだ。」

「俺たちは来て、見て、征服した。100パーセントの準備をしている。準備万端どころじゃない。再びチャンピオンになるのが楽しみだ。11月22日には、自分がなり得る最高の姿を見せるつもりだ。」