ディオンテイ・ワイルダーは、キャリア再建に向けてまた一歩を踏み出した。
元ヘビー級王者のワイルダー(43勝4敗1分、42KO)は、金曜に行われるタイレル・ハーンドン(24勝5敗、15KO)との試合に向けて木曜日に計量に臨み、225.4ポンドを記録した。対するハーンドンは218.2ポンドだった。
この試合は、カンザス州ウィチタにあるチャールズ・コック・アリーナで開催され、「グローバル・コンバット・コレクティブ」主催のPPVイベントとして、
BLK PrimeやPPV.comなどで24.95ドルで配信される。
ワイルダーは、1年前に
ジレイ・チャンとの一戦で5ラウンドTKO負けを喫して以来、やや増量することを決断していた。その試合では214.5ポンドで計量しており、ここ5試合で4敗目となった一戦であった。
またワイルダーは、長年のヘッドトレーナーであったマリク・スコットと円満に別れ、新たにドン・ハウスをコーチとして迎え入れている。もう一人の長年の指導者ジェイ・ディーズは引き続きチームに帯同している。
心のバランスも取り戻しつつあるワイルダーは、10月に40歳を迎えるが、批判者たちを黙らせ、再びヘビー級王座を目指して動き出している。すでに
オレクサンドル・ウシクやアンソニー・ジョシュアとの対戦を視野に入れている。
「今年はいくつかの試合が決まっていて、それらはウォームアップだと思っている」とワイルダーは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「対戦相手に対して失礼な意味ではないが、調整試合なんだ。すべてをかつての状態に戻し、さらに上回るために準備している。
ビッグネームとの試合に復帰する機会はあったが、今年は自分の言葉がまだ実現可能であることを証明するための調整期間にする。これらをやり遂げたら、来年は再びトップ戦線に戻る。
もはや証明することは何もない。地元には州が建てた銅像もある。私は歩くレジェンドなんだ。でも、統一ヘビー級王者になるという目標はまだある」
「金銭面でも素晴らしい収入を得て、多くの良い投資もしてきた。生活は豊かだし、家族も元気にやっている。もう何もしなくても生きていけるだけのものは手に入れている。だから、私が何をしたいのか、何を追いかけているのかを気にする必要はない。なぜなら……君たちはどうせ見るだろうから」
「だから、またここに戻ってきた。準備はできてるぜ、ベイビー」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。
X(旧Twitter)および
Instagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。