アルバレスの元プロモーターであるデ・ラ・ホーヤは、彼を批判する機会を滅多に逃さない。特に今回のクロフォード勝利については、木曜日にインスタグラムで試合を語りながら、嬉々として嘲笑する姿を見せた。
「神よ、『ほら言っただろう』と言えるのは最高の気分だ」とデ・ラ・ホーヤは語った。「まるで予言者のように、カネロ対クロフォードの結果を予測したんだ。カネロの足はリングに固定されたかのようで、空を切るパンチばかりだった。あれはいったい何だったんだ? クロフォードに敬意を表する。彼は2階級上げて美しい試合をした。まるで赤ん坊からキャンディを取り上げるようだった。クロフォードはカネロをもてあそび、間抜けに見せたんだ」
「それから、『カネロが年を取ったからだ』なんて言い訳をするなよ。クロフォードの方が年上なんだから。言い訳は通用しない。俺はカネロのキャリア全体をプロモートしてきたが、それは大きな虚飾に過ぎなかった。彼が本当に戦った相手はメイウェザー、ビボル、そしてクロフォードだけで、みんな彼をもてあそんだ。メイウェザーですら、クロフォードがカネロを学校のように教え込むと分かっていて、クロフォード勝利に5万ドル賭けていたんだ」
殿堂入り選手でもあるデ・ラ・ホーヤとアルバレスは、5年以上にわたり疎遠な関係にある。デ・ラ・ホーヤは2010年から2020年にかけて数々の印象的な試合を仕掛け、35歳のアルバレスを世界的アイコンへと育て上げた立役者であったが、今や両者は袂を分かっている。
アルバレスは2020年にデ・ラ・ホーヤを訴え、ゴールデンボーイおよびDAZNとの契約を解除。その後はキャリアを巧みに操り、エディ・ハーン、アル・ヘイモン、そして現在はトゥルキ・アラルシークと組み、リヤド・シーズンとの4試合契約の一環として、異なる放送局や配信サービスで試合を行っている。
アルバレスには、今年2月初めに締結したリヤド・シーズンとの4試合契約のうち、残り2試合が残っている。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X (旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。