デアンドレ・サベージは、10戦を通じて世界中を渡り歩いてきた。
だが、彼の決定的な瞬間は、故郷ミシガン州フリントからわずか1時間あまりの場所で訪れるかもしれない。
サベージは、IBF USBAヘビー級王者ブランドン・ムーアと対戦する。舞台は
金曜夜、ミシガン州デトロイトのフォックス・シアターで開催されるサリタ・プロモーションズのメインイベント。全8試合のカードは
DAZNで配信される。このビッグチャンスを地元近くで得られたことが、サベージ(10戦10勝10KO)のキャリア最大の試合に向けた準備をすべての面で突き動かしてきた。
「モチベーションが加わった」とサベージは
『ザ・リング』に語った。「トレーニングにも拍車がかかった。よりハードに、より速く走っている。ただのアドレナリンさ。すべてが最高で、美しい。ブランドン・ムーアは9月19日に俺の痛みを感じるだろう。俺が経験してきたすべての苦しみを、彼に味わわせるんだ。」
サベージは対戦した全ての相手をノックアウトしており、まだ4ラウンド目を迎えたことがない。
公式戦10試合のうち9試合を米国外で行っており、無敗のプロスペクトは直近4戦をコロンビアで消化した。しかもそれはわずか2カ月間に集中して行われたものだ。さらに、メキシコやアルゼンチンでもリングに上がっている。
対戦相手のレベルはムーア(18勝1敗10KO)に比べればはるかに劣るが、34歳のサベージはルイス・オルティス、
アンディ・ルイス、そして現WBO暫定王者
ジョセフ・パーカーといったトップヘビー級とのスパーリングを通じて貴重な経験を積んできた。
「キャンプで得た経験が大きい」と、サベージは彼らと拳を交えた日々を振り返る。「いろんなやつらとやってきた。だからこそ、自分がこの階級でトップに立てる存在だとわかってるんだ。」
サベージは、スパーリングと実戦で積み上げてきた経験が金曜の大一番、ムーア戦に向けて大きな糧になったと信じている。いまこそ、ヘビー級の新星としての地位を固める絶好のタイミングだと感じているのだ。
「ブランドンは良いボクサーだ」とサベージは言う。
「良いファイターだ。これはプロキャリアでこれまでで一番の試合になる。良い試合になる。勝つ方法を見つける。自分はこの試合を6ラウンド以上に持ち越すとは考えていない。
ブランドン・ムーアを痛めつける。それが自分の仕事だ。」
サベージは付け加える。「アルゼンチンでの試合後にヘビー級のトップ10に入ると言ったし、(ドミトリー)サリタがブランドンと戦うオファーを持ってきた。これは完璧なタイミングだ。ずっとトレーニングしてきたし、彼を痛めつける準備は十分にできている。」