今年2月1日に
デビッド・ベナビデスとの対戦を控えた
デビッド・モレルにとって、敗北は選択肢ではなかった。しかし終盤には押され、被弾が増え、結果的に敗戦を喫した。
敗北という文字が戦績に刻まれたことは決して心地よいものではなかったが、モレル(12勝1敗、9KO)は静かに身を引くような選手ではなかった。そこで、短期間で交渉をまとめ、先週末にニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催されたDAZNのペイパービューイベント「Ring III」で、イマム・カタエフとの試合に臨むことを決めた。
試合前、モレルはライトヘビー級全体に向けて「これまで以上に強くなって戻ってくる」と警告していた。ただし、その評価はまだ定まっていないかもしれない。
カタエフ(10勝1敗、9KO)は、
『The Ring』誌でライトヘビー級7位にランクされているモレルを10ラウンドにわたって苦しめ、5ラウンドにはダウンも奪った。それでも、モレルはそこから立ち上がり、執念のこもったファイトを展開して
スプリット判定で勝利を収めた。
勝者として再びリングに立ったモレルは、批判していた者たちに向かって「試合を見てみろ」と言わんばかりに自信を見せた。27歳の彼は、試合前にも言っていた言葉を再び繰り返す。
「みんなに言ってるけど、俺は戻ってきたよ」と、モレルは勝利後に『FightHype.com』へ語った。
元二階級王者であるモレルには、今後さまざまな選択肢が広がっている。もちろんベナビデスとの再戦を望んでいるが、統一王者の
アルトゥール・ベテルビエフや
ドミトリー・ビボルとの対戦もいとわないという。
とはいえ、それらのビッグネームとの試合は、少なくとも今は先の話だ。モレルは早期の再起戦を視野に入れているが、今はしばし休養を取り、家族とともに穏やかな時間を過ごしたいと話している。
「次はバケーションだ。家族とゆっくりするよ」