ダリウス・フルガムは5月、過酷な試合の末にベクテミル・メリクジエフに判定で敗れたが、今週土曜日、
デビッド・スティーブンスとの対戦でその初黒星が一時的なものだったことを証明する機会を迎える。
フルガム(14勝1敗, 12KO)とメリクジエフの一戦は、
あまり注目されなかったものの激しい打ち合いとなり、最終12ラウンドにフルガムがダウンを喫したことで判定により勝敗が決した。
デビッド・スティーブンス(15勝2敗, 10KO)との試合に臨むにあたり、29歳のフルガムは再び注目必至の168ポンド級有力候補として存在感を示すと誓っている。
フルガムはプレスリリースでこう語った。
「自分はいまでもこの階級のトップにいると思っている。この試合は自分の実力を示す絶好の機会だ。4つの王座のいずれかを狙うために、最高のパフォーマンスを見せたい。あと1~2戦で届くところにいるが、すべては自分の出来次第だ。」
「前回の試合では、技術面ではベクより自分のほうが上だったと思う。勝ったと思ったが、結果はそうならなかった。経験の差もあったし、自分のプライドが邪魔をした。昔から“いじめっ子”が嫌いで、絶対に屈しないことを信条にしていた。だから一歩も引かなかったが、本当は最初からアウトボクシングすべきだった。」
「すべては学びの一部だ。世界の終わりじゃない、これも自分の物語の一章にすぎない。起こるべくして起きたことだ。いつかまた彼と再戦したいが、次は世界タイトル戦で実現させたい。すべてはうまくいく。あの試合は過去のこと、これからも成長し続け、学び続けていく。」
コンピュボックスのデータによると、メリクジエフは442発中170発、フルガムは407発中169発をヒットさせており、フルガムは試合中にメリクジエフの鼻を折ってもいる。
スティーブンスは、2024年11月に行われたベクテミル・メリクジエフとの12回戦でスプリットデシジョンに持ち込む健闘を見せた相手であり、フルガムはその難敵と対峙することになる。
「デビッド・スティーブンスのことはよく知っている。」フルガムは語った。「彼はここヒューストンでトレーニングしていて、スパーリングもしたことがある。以前からよく見かけてきた選手だ。彼には独自のスタイルがあり、これまで対戦してきた誰とも違うタイプだ。危険な試合になるだろうが、彼は全力で向かってくる。だからこそ、最初から主導権を握る必要がある。」
フルガムは、スティーブンス戦での勝利が今後のタイトル戦線への足掛かりになると見ている。
「
クロフォードがそのベルトを持っている。彼はこの階級にとどまるのか? それとも引退するのか? 階級が空位になるのか? 自分はそのときに備えてポジションを確保したい。」フルガムは続けた。「自分のタイミングは、世界タイトル戦にとって完璧なものになるはずだ。」
Manouk Akopyanは「ザ・リング・マガジン」の主任ライター。XおよびInstagramの@ManoukAkopyanがフォローできます。