フランク・サンチェスは、引き続き対戦相手を探し続けなければならない状況である。

当初、ダニエル・デュボアはIBF最終挑戦者決定戦でサンチェスと対戦することに問題はないように見えた。しかし、『The Ring』誌ヘビー級5位のデュボアは、この試合から撤退する決断を下した。

デュボア本人はこの件について沈黙を貫いているが、彼のプロモーターであるクィーンズベリーの広報担当者は『ザ・リング・マガジン』に対し、今回の撤退は計算された判断であると説明した。

彼らによれば、この挑戦者決定戦には「ほとんど価値がない」とのことであった。たとえデュボアがサンチェスに勝利したとしても、『The Ring』誌、IBF、WBA、WBCヘビー級王者であるオレクサンドル・ウシクへの挑戦権を得るまで、長い時間待たなければならないからである。

現在、IBFは優先順位の最後に位置している。つまり、ウシクの今後の防衛戦はWBCおよびWBAの1位挑戦者が優先される予定である。そのうえ、ウシク（24勝0敗、15KO）は最近WBOタイトルを返上した。それにより、ファビオ・ワードリーが暫定王者から正規王者へと昇格した。

クィーンズベリーは、IBFルートを進むことはデュボアの選択肢を狭めると考えている。彼は現在、WBCで2位、WBOで4位、IBFで5位にランクされている。

デュボア（22勝3敗、21KO）は、最後に試合を行ったのは7月19日のウェンブリー・スタジアムである。ジャレル・ミラー、アンソニー・ジョシュア、フィリップ・フルゴヴィッチ相手に3連続ストップ勝ちを挙げていたものの、ウシクに5回KO負けを喫した。

一方、サンチェス（25勝1敗、18KO）は引き続き対戦相手探しを行っている。2024年5月、アギット・カバイエルに7回KOで敗れて以来、立ち直りを見せ、2月22日にはラモン・オリバス・エチェベリアを3回でストップしている。現在、IBFは彼を3位にランクしている。