ズッファ・ボクシングのダナ・ホワイトとマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、これまで互いに公の場で称賛や友好的な言葉を交わし、良好な関係を保ってきた。
しかし今、その“グローブ”は脱がれ、両プロモーターの間に火花が散り始めている。
ハーンは最近、
ムハンマド・アリ法の改正や独自のタイトルベルト導入を目指しているダナ・ホワイトを痛烈に批判した。ここ数週間、ハーンはホワイトと正面から競い合う姿勢を明確にし、ボクシング市場での主導権争いを公言してきた。
そしてついに、ホワイトはハーンの発言に堪忍袋の緒を切らし、英国人プロモーターに反撃の言葉を浴びせた。
「エディ・ハーンは突然、まるで狂人みたいに振る舞い始めた。番組で話すたびに、まるでWWEの台本を読んでいるように聞こえる。ほんと興味深いよ」とホワイトは、マリオ・ロペスとスティーブ・キムが司会を務める番組『3 Knockdown Rule』のインタビューで語った。
「彼の話しぶりは本当にばかげてる。やり方も下手だしね。エディとは長い付き合いがあるけど、あれは本来の彼じゃない。ああいうエディのしゃべり方を聞いていると、まるで職業政治家を見ているような気分になるんだ。まるで今になって選挙に立候補したみたいに、『これをやる、あれをやる』なんて言ってるけど、実際は何もやらないだろう。過去20年間、お前はどこにいた? 何もしてこなかったじゃないか。それなのに今になって俺が参入した途端、『俺はこんな試合を組む、あんなことをやる』なんて言い出してるんだ。やつらはこれまで“大きな発想”なんて一度もしたことがない。そういう考え方でもなければ、そんなふうにビジネスをやってきたわけでもない。なのに突然、エディがボクシングを変えるだとか、問題を直すだとか言い出してるんだ? そして俺と競い合うって? そんなバカな話があるかよ。 俺はあいつらのことなんて、何をやってるかも、どうやってるかも気にもしてない。俺はただこの世界に飛び込んで、頭を下げて黙々とやるべきことをやるだけだ。そして5年後に、どこまで行けたかを見ればいいんだ。」
金曜日、ハーンはホワイトの発言を耳にし、すぐさま反撃のコメントを放った。
「これまでの人生で台本なんて一度も読んだことがないし、何を言うかを指示されることもない」とハーンは報道陣に語った。「ダナの様子を見て少し心配になったよ。俺はダナのことが好きだし、彼にこんな方向へ進んでほしくはないんだ。インタビューを見たときに思ったよ──『これは始まる前にもう終わってるな』って。そんなに声を張り上げてどうするんだ? 突然、怒りと苛立ちをあらわにしていて驚いたよ。片方では『俺たちは脅威じゃない』なんて言いながら、もうすでに我を失ってる。まだ何も始まってもいないのにね。こんなの、俺にとっては日常茶飯事さ。俺とダナの違いは、俺はフランク・ウォーレン、ボブ・アラム、オスカー・デ・ラ・ホーヤと15年間もこうした戦いを繰り広げてきたってことだ。俺にとっては自転車に乗るようなものさ。インタビューを見ていて、『ああ、これは警告サインだな』って思ったよ。正直言って、『なんだ、思ってたより楽勝かもしれない』って感じたね。誤解しないでくれよ、これは間違いなく面白い戦いになるさ。」
Manouk Akopyan は「ザ・リング・マガジン」の主任ライター。
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