クリストファー・ロペスは、今週土曜にメキシコ・タマウリパス州アルタミラのエスタディオ・デ・アルタミラで行われるバンタム級戦で、元フライ級王者エルナン・マルケスと対戦し、自身の戦績に初めて名のある相手を刻むことになる。
ロペスはマルケスが輝かしいキャリアで成し遂げてきた実績を十分に理解しており、激戦必至の一戦でベテランの全力を退ける覚悟をしている。
「成功したキャリアで彼が成し遂げてきたすべてに大きな敬意を抱いているが、その敬意もリングに上がれば終わりだ」と、ロペス(19勝0敗2分, 13KO)はラテンKOのプロモーター、オスワルド・クーチレを通じて
「ザ・リング・マガジン」に語った。
「彼はパンチ力があり、経験も豊富だから序盤から奇襲を狙ってくると思う。自分はその攻撃を耐え抜き、頭を使って戦わなければならないが、持ち味の攻撃性を失うつもりはない。恐れてはいないし、どちらが先に当てるか勝負になるだろう」
28歳のロペスは、このチャンスを最大限に生かす意欲に燃えている。
「勝つために自分の持てるものすべてを出し切り、できる限り説得力のある形で勝ちたい」とロペスは続けた。「もし可能なら来年にはチャンピオンベルトを狙える準備ができていることを示したい」
「元世界王者と対戦することが決まった時から、この試合には強く惹きつけられてきた。自分がやるべきことにしっかり集中している。チームがやるべきことを分析してくれていて、俺は彼らの指示通りに取り組んでいる。自分の実力を示す準備はできているし、勝利を収めた上で次のステップについてプロモーターと話すつもりだ。」
ロペスは2016年3月にプロデビューしたが、ここに至るまでには時間を要した。
「今の自分は年齢に見合った成熟したファイターで、自分が何を望んでいるかを理解し、それを達成する道を歩んでいる」と語った。
「自分の短期的な目標は、世界バンタム級王座を獲得し、地元グアダラハラで防衛戦を行うこと。その後は次の階級に挑むことを考えたい。少なくとも3階級でチャンピオンになれると思っている。」
これまでに
レイ・バルガス、ジョニー・ゴンサレス、
エドゥアルド・ヌニェスらを世界王者へと導いてきたオスワルド・クーチレは、この試合がロペスにとってキャリアの次の段階を形作る良い試金石になると考えている。
「これは打ち合いを好む2人のファイターによる興味深い試合で、経験と若さの典型的な対決だ。『エル・ポジョ』が中期的に成し遂げられることに大きな自信を持っている」とクーチレは語った。
「彼はトップ選手たちとリングに上がれる実力を示してきた。さらにランキングを上げ、近い将来には初の世界タイトル戦に挑ませられると確信している。彼には明確なプランがあり、それをペペ・ゴメスやメモ・ロチャと共に実現していくつもりだ」
マルケスは2005年にプロデビュー。最初の27戦を連勝したが、その後リッチー・メプラナムに10回判定で敗れ、続いて
ノニト・ドネアに8回TKOで敗れるという意外な失速を経験した。
しかしその後立て直し、2011年4月にルイス・コンセプシオンとの激闘を11回TKOで制してWBA世界フライ級王座を獲得した。コンセプシオンとの再戦では初回TKO勝利を含む2度の防衛に成功したが、2012年11月の統一戦でWBO王者ブライアン・ビロリアに12回KO負けを喫した。
現在36歳の老練の戦士は、その後も古巣WBO世界フライ級王座への挑戦でフアン・フランシスコ・エストラーダに10回KO負けを喫したほか、因縁のコンセプシオンに12回判定で敗れ、2018年10月にはフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアに3回KOで敗れるなど、名だたる相手とリングを分かち合ってきた。
その後「タイソン」はわずか6試合に出場し、5勝を挙げている。その中にはコンセプシオンとの4度目の対戦での10回スプリットデシジョン勝ちも含まれる。直近では2023年10月、後のWBA世界バンタム級王者アントニオ・バルガスに10回判定で完敗。今回のリング復帰は、およそ2年ぶりの実戦となる。
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