ヨーロピアン・フェザー級王者の
クリストバル・ロレンテが、土曜の夜に
ナサニエル・コリンズを相手にタイトル防衛戦を行う。大一番となるこの試合は、勝者が世界戦線へと飛び込むチャンスを得る重要な一戦だ。
「キャリアで最も重要な試合だ。WBCランキング1位の相手と対戦し、自分のベルトを懸け、その先に世界タイトル挑戦のチャンスが待っている。すべてが大きなモチベーションになっている」と、ロレンテ(20勝0敗2分、8KO)は指導者ラファ・マルティンを通じて
『ザ・リング』に語った。「キャリアの最高の時期にいて、大舞台に備えていることを世界中に示す準備ができている。試合を楽しむし、10月4日はファンにも楽しんでもらうつもりだ。」
バルセロナ出身で、あまり知られていないマルティンの下でトレーニングを積む29歳のロレンテは、コリンズが総合力に優れた選手だと認め、その挑戦を歓迎している。
「コリンズは素晴らしいボクサーだ。攻撃的で、知的で、フィジカルも強い。タイミングと距離をコントロールする能力に優れている。自分たちは彼のボクシングを完全に無力化するために準備してきた。試合のカギは、序盤から自分のスタイルを押し付けられるかどうかだ。主導権を握った方が勝利を手にすることになる」と語った。
ロレンテはキャリア最初の19戦を母国スペインで戦った後、アルバニアでマウロ・フォルテに判定勝ち(2-0のマジョリティ・デシジョン)を収めてEBUタイトルを獲得し、さらにイタリアではフランチェスコ・グランデッリに12回判定勝ち(3-0のユナニマス・デシジョン)して防衛に成功した。
「地元やファンから離れて戦うのは自分にとって新しいことじゃない。むしろ敵地の雰囲気が好きだ。アウェーでタイトルを勝ち取ることの方が価値があるし、そういう試合で得た経験はコリンズにはない」と彼は語った。
「観客が自分に敵対し、大会運営も敵に回る状況がどんなものかを自分は知っている。でもそれは怖くない。逆に“相手以上に証明しなければならない”と思わせてくれるから、もっと練習を積むことができる。それに、自分の試合にはいつも仲間や友人、家族が一緒に来てくれる。数では劣っていても、相手のファンより大きな声を出すことができる。自分のジムは家族のような存在で、誰も一人で戦うことはないんだ。」
しかし、直近の試合ではスペインで母国の同胞でありキャリアの浅いルーベン・ヒル(当時8勝0敗)と対戦し、7月5日に12回を戦い抜いて引き分けに終わってしまった。
「正直に言えば、あの試合では自分が勝者だと思った。ファンもメディアも自分の勝ちだと見ていて、誰も結果を理解できなかった」と彼は振り返る。
「確かにベストの自分ではなかったかもしれないが、勝利に値する仕事はした。試合ごとに状況は違うし、過信しないことを学んだ。あの試合のおかげで、次からはもっと野心を持って臨み、二度と疑念を残さないようにすると心に誓った。」
ロレンテは、コリンズに勝つには大幅な改善が必要だと認めている。
「コリンズと戦って勝つためのレベルに自分があると確信している。もちろん、試合中のミスを避けるためにいくつかの面で改善しなければならない」と語る。
「細かい部分を修正して最高の自分をグラスゴーで出せるように、徹底的に取り組んできた。トレーニングは非常に厳しかったが、フィジカル的には素晴らしい状態にある。キャリアで最高のコンディションだと言えるよ。」
ルーベン・ヒル戦での内容に加え、
コリンズが直近でリー・マクレガーを相手に見せた圧巻の勝利、さらにホームアドバンテージもあり、この試合ではスコットランド人が明確な有利と見られている。
「間違いなく、これは自分たち二人にとって大きなチャンスだ」と+400のオッズでアンダードッグ扱いされているロレンテは語った。「この試合は世界タイトル挑戦者決定戦として位置づけられていて、ビッグタイトルの前の最終ステップになる。」
「自分は王者として、無敗のまま、この舞台に臨む。失敗はプランに入っていない。夢を叶えるために必要なのは、あと一歩、あと一試合だけだ。」
コリンズ(17勝0敗、8KO)は、
『ザ・リング』誌フェザー級ランキングで10位に位置している。スコットランドの小規模会場でキャリアを積み重ね、やがてステップアップを果たし、フェリックス・ウィリアムズを3回TKOで下して空位のコモンウェルス王座を獲得した。
29歳のサウスポーはその後2度防衛に成功し、ジェームズ・ビーチ・ジュニアを7回TKOで退けて英国王座を加え、さらにフランチェスコ・グランデッリに12回判定勝ちしてヨーロピアン王座を手にした。直近では、5月に行われたジョシュ・テイラー対エコウ・エスーマン戦のアンダーカードで、同胞リー・マクレガーを4回TKOで下し、キャリア最高の勝利を収めている。
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