デヴィン・ヘイニーはウェルター級デビュー戦で
ブライアン・ノーマン・ジュニアをダウンさせ、説得力のある3者一致の判定勝ちを収め、3階級制覇を達成した。
5月のホセ・ラミレス戦で精彩を欠いた判定勝ちを収め、さらに昨年の
ライアン・ガルシア戦では3度のダウンを喫した末に敗れ、その後ガルシアがPED陽性でノーコンテストに変更されたことを踏まえると、ヘイニー(33勝0敗, 15KO, 1NC)にとって今回の明確な勝利は必要なものだった。
ノーマン(28勝1敗, 22KO, 1NC)を相手に、ヘイニーは正確で無駄のないボクシングを見せたが、1ラウンド当たりのヒット数は平均6発にとどまった。ただしノーマンも同様で、コンピュボックスによれば1ラウンド平均5発しか当てていなかった。
このパフォーマンスにもかかわらず、多くの人が困難だと予想していた試合を余裕を持って勝ち切ったにもかかわらず、ヘイニーには依然として相応の批判者がいる。
「俺の意見では大したパフォーマンスじゃなかった」と、ウェルター級コンテンダーでありヘイニーの潜在的な対戦相手でもある
コナー・ベンは、DAZNの「The Ring IV: Night of the Champions」中継で語った。
「リングの中で、自分の影にさえ怯えているように見えたし、積極的に打ち合う気もほとんどなかった。ラウンドを盗むように取り、試合もそうやって取れれば満足なんだろうが、俺に言わせればエンターテインメント性はまったくなかった。これはエンターテインメントビジネスなんだ。」
ヘイニーは試合後に「ザ・リング・マガジン」に語り、2回の左フックによるノックダウンでパワーを示した瞬間にノーマンを“ハンディキャップ”し、敬意を勝ち取ったと述べた。
珍しいノックダウンを奪ったにもかかわらず、ヘイニーの試合は2019年まで遡るここ11戦すべてが判定にまでもつれ込んでいる。ヘイニーの元プロモーターであり、ベンの隣に立っていたマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンも、当然のように批判を浴びせた。
「デヴィンには敬意と評価を与えなければならない。彼は今、3階級制覇を成し遂げたばかりだ。これは驚くべき偉業だが、誰も彼の試合を見たいとは思わないだろう」とハーンは言った。
「彼は怯えたように戦っている。試合中いつでも打ち合おうとしない。金を払っているのはトゥルキ・アル・シェイク閣下だ。ヘイニーはタイムズスクエアでの試合(ラミレス戦)もそうだったし、今回もこれだ。俺は試合後に彼に言った。スタイルを変えないといけない、と。このままの戦い方では、誰も見ようとはしなくなる。」
「彼が俺たちの側から呼び掛ける相手になるとは思わない。スタイルが試合を作るんだし、コナーは常にエキサイティングな試合をするタイプだ。彼はいまWBCのベルト(
マリオ・バリオス戦)に狙いを定めている。」
ベン(24勝1敗, 14KO)は、
先週のミドル級でのクリス・ユーバンク・ジュニアとの再戦に勝利し、2026年に再び147ポンドでの活動に向けて準備を整えている。ベンは、マリオ・バリオス、ライアン・ガルシア、
ロランド・ロメロとの対戦を希望していると語った。バリオスとガルシアは2月21日に対戦する予定であり、ロメロは長らく
マニー・パッキャオとの対戦が噂されている。
「俺は年間最高試合候補になるような試合をファンに届けたい」とベンは言った。「あんなもの(ヘイニー対ノーマンで見せた内容)は、俺はファンに見せたくない。彼は怯えたファイターで、自分の影にさえ怯えている。ジャブを打つことさえ恐れていた。自分のジャブが返ってくるとでも思っていたんじゃないか。」
Manouk Akopyan は「ザ・リング・マガジン」のリードライターだ。
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