クラレッサ・シールズがラニ・ダニエルズに勝利したこの一戦は、サリータ・プロモーションズの下での最後の試合となる可能性がある。
デトロイトのリトル・シーザーズ・アリーナでほぼ満員の観衆を前に、シールズは
ダニエルズを相手に圧倒的な判定勝ちを収め、初めて4団体統一ヘビー級王座の防衛に成功した。そして試合後、自身がプロモーション契約上フリーエージェントとなることを明らかにした。今後もサリータ・プロモーションズと共に歩むか、別の道を選ぶかにかかわらず、シールズの目標は変わらない。
「私は21歳のときからサリータ・プロモーションズと一緒にやってきた。そして今、私は30歳。今回が契約上最後の試合だった」と彼女は語った。「私は(ディミトリー)サリータが大好きだし、彼は信頼できる人。でも
私は、もっと大きな試合、最高の試合を実現したい」
サリータ・プロモーションズは、オリンピック金メダルを2度獲得し、3階級で4団体統一王者となった
シールズ(17勝0敗、3KO)を、プロ2戦目からサポートしてきた。
「未来は明るい。クラレッサとこの旅を共にできたことに感謝しているし、これからの展開も楽しみにしている」とサリータは語った。「クラレッサは本当に素晴らしい存在だ。彼女はヒーローであり、インスピレーションの源だ。彼女のキャリアにおける数々の重要な局面を信頼して任せてもらえたことは、私にとって大きな光栄だ」
試合はスローペースで始まり、ダニエルズ(11勝3敗、1KO)はリングを動き回ることに徹しており、最初の2ラウンドでは一発もパンチを当てることができなかった。第2ラウンドの終盤から、シールズはリングをうまくカットしながら的確に攻撃を当て始め、第4~8ラウンドの間には少なくとも21発のパンチを決めた。
勝敗がほぼ決した最終第10ラウンドでは、ダニエルズがシールズを12対11で上回ったものの、試合全体ではシールズが合計167発のパンチを命中させ、ダニエルズの41発を大きく上回った。パワーパンチでは138対34、ボディへの攻撃も35発を数えた。
「彼女は本当にタフなファイターだった」とシールズは試合後に語った。「私はラニに強烈なパンチを何発も当てた。ボディを崩し、頭部も攻め、攻撃のバリエーションを駆使した。でもラニはとても、とてもタフだった。それは最初から分かっていたことだった」