クラレッサ・シールズのプロモーターは、彼女と
サバンナ・マーシャルが再戦することに引き続き期待を寄せている。
ドミトリー・サリタは『
ザ・リング・マガジン』に対し、7月にクラレッサ・シールズとサバンナ・マーシャルの両者が予定された試合に勝利すれば、次戦での再戦実現に向けてシールズ陣営が前向きであると語った。フリント(ミシガン州)出身で無敗のシールズは、5階級制覇とオリンピック金メダル2個を誇り、イングランド出身のマーシャルとともに、再戦への関心を互いに示している。
シールズは、2022年10月にロンドンのO2アリーナで行われた10回戦のミドル級王座統一戦で、マーシャルに3-0の判定勝ちを収めている。
「我々は常にビジネスにオープンな姿勢だ」とサリタは述べた。「当社としては、ボクシング界の誰とでも交渉のテーブルにつくというスタンスを一貫して貫いてきた。それが我々のモットーだ。シールズとマーシャルの再戦が理にかなうタイミングであれば、喜んで話を進めたい。再戦に関しては以前から前向きだったし、条件のひとつとして“アメリカで行われること”を挙げてきた。」
『ザ・リング・マガジン』は火曜日、マーシャル(13勝1敗10KO)が、WBO王者シャデイジア・グリーン(15勝1敗11KO)と168ポンド級の王座統一戦(10回戦)で対戦することを最初に報じた。試合は7月11日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われ、「ケイティ・テイラー vs アマンダ・セラノ第3戦」のアンダーカードとしてNetflixで配信される。
その2週間後の7月26日には、シールズ(16勝0敗3KO)がデトロイトのリトル・シーザーズ・アリーナで、ニュージーランドのラニ・ダニエルズ(11勝2敗2分1KO)を相手に、The Ring、IBF、WBA、WBC、WBOの女子ヘビー級タイトルを防衛する予定で、試合はDAZNで配信される。
また、マーシャルにとってグリーン戦は、ジェイク・ポール率いるMVPプロモーションズとの契約後初の試合となる。同団体は月曜日にマーシャルとの契約を発表している。
現在33歳のマーシャルは、アマチュアおよびプロ通じて唯一シールズに勝利したボクサーである。シールズはその借りを2年半前の再戦で返したが、これまで16戦無敗の中で最も手ごわい相手がマーシャルだった。
総合格闘技にも時折出場しているマーシャルは、今回シャデイジア・グリーンと対戦することで、ボクシングのリングから約2年ぶりの復帰を果たすことになる。シールズに敗れて以降、彼女はボクシングの試合を1度しか行っていない。
一方のシールズは、マーシャルとの王座統一戦(The Ring、IBF、WBA、WBC、WBOミドル級タイトル戦)を制して以降、3試合に勝利している。
『ザ・リング・マガジン』の女子パウンド・フォー・パウンド・ランキングでは、シールズが1位に位置しているが、マーシャルは長期のブランクによりランク外となっている。
「クラレッサはキャリアを通して、常に最も強い相手とのビッグマッチに挑んできた」とサリタは語った。「彼女の戦歴を見れば明らかだ。最たる例は、ロンドンでサバンナ・マーシャルと対戦するために、何千キロも旅をして敵地へ向かったことだ。あの試合はSky Sports史上、女子スポーツイベントとして最も視聴されたものとなった。ただのボクシングの試合ではなかった。そして今こそ、再戦に最適なタイミングだと思う。
『The Fire Inside』というクラレッサの映画が、アメリカだけでなく世界中の映画館で上映された。その中でサバンナ・マーシャルはライバルとして登場している。だからこそ、再戦には非常に大きな意味があるし、マーシャルがアメリカで試合をすることは、さらに注目を集める可能性を秘めている。」
Keith Idec は『ザ・リング・マガジン』の上級ライター兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。