コナー・ベンのクリス・ユーバンク・ジュニアとの再戦は、28歳のベンのトレーナーであるトニー・シムズの見立てによれば、「全面戦争」ではなく「よりスマートな試合」になるという。

ユーバンク・ジュニア（35勝3敗、25KO）とベン（23勝1敗、14KO）は、4月26日にロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催された『The Ring』誌初のボクシングイベント「FATAL FURY: City of the Wolves」のメインイベントで、激闘の12ラウンドを戦った。

勝利を収めたのはユーバンク・ジュニアであり、競り合いながらも明確な判定勝ちを収めた。再戦の計画は試合直後から進められ、9月20日にロンドンで開催される予定となっていた。

しかし交渉が難航したことで、再戦は11月15日へと延期され、会場も再びトッテナム・ホットスパー・スタジアムに決定した。日程と会場が確定したことで、冬の再戦に向けてすべてが本格的に動き出した。

ベンのプロモーターであるエディ・ハーンは、再戦が第1戦とまったく同じような展開になると予想しており、「第1ラウンドが第13ラウンドのようなものになる」と語っている。

しかし、シムズは試合が前回よりも落ち着いたペースになると考えている。

「いくつか修正を加える必要がある。それは彼も分かっている。ダウンタイム中にその部分に取り組んできた。私は、彼が修正を実行し、次の試合で勝利を収めると信じている」と、シムズは『ザ・リング・マガジン』のルイス・ハートに語った。

「彼は『クリスをKOする』と心の中で決めていた。それを本気で信じていた。そして今回は、コナーはもっとスマートに戦うと思う。クリスがどんなファイターかも分かっているし、クリスの方もコナーについて多くのことを学んだはずだ。」

「彼らはあの12ラウンドの戦いでお互いのことを知った。そして、どちらも簡単には倒れないことも分かった。だから、第2戦はもう少しスマートな試合になるだろう。

「彼らの父親同士が戦った第1戦が激闘だったのに対し、第2戦はより洗練された試合だった。多くの人がナイジェルが勝ったと見ていたし、私もその一人だ。あの試合をオールド・トラフォードでリングサイドから観ていたが、ナイジェルは本当に素晴らしいボクシングをしていたと思う。」

「彼らの間に深い因縁があることは誰もが知っている。そして、また素晴らしい夜になるだろう。今回もトッテナム・スタジアムでの開催なので、ボクシングファンにとっては最高の夜になるはずだ。」