ミドル級は非常に魅力的な階級だが、スーパーミドル級にはそれ以上に面白さがあるかもしれない。
カルロス・アダメスは、公の場を歩くときに「チャンピオン」と呼ばれるのが好きだ。しかし、同じく王者である
ジャニベク・アリムハヌリとの対戦を実現させることはできていない。それでも彼は、かつて高く評価されていた
ハムザ・シーラズとの拳の交換には成功した。
2月に行われたその対決では、最終ラウンド終了のゴングが鳴った時点で、アダメス(24勝1敗1分、18KO)はキャリア最大の勝利を手にしたと確信していた。しかし、結果はスプリット・ディシジョンによる引き分けとなり、
彼はそれを受け入れざるを得なかった。
31歳のアダメスは現在も次の一手を模索中だ。一方で、シーラズは
すでにエドガー・ベルランガとの対戦が決まっている。勝敗の行方についてアダメスは明言を避けたが、はっきりしているのは、「
ベルランガが戦うべき相手は自分だ」という思いだった。
「シーラズは良いファイターだ」とアダメスは『ザ・リング・マガジン』に語った。「いい試合になると思う。ベルランガは生粋の168ポンド(スーパーミドル級)で、シーラズは階級を上げてくるが、本当に実現すべきだったベストな試合は、俺とベルランガの対戦だったと思う。あの試合の方がもっと大きく、もっと素晴らしいものになっていたはずだ」
WBCのタイトルを返上し、階級を上げるという選択肢をアダメスは以前から考えていたが、同時に
ミドル級でのライバルであるアリムハヌリとの決着にも関心を持っている。ベルランガ(23勝1敗、18KO)は世界タイトルを保持していないものの、強打とスター性を備えた危険なボクサーだ。アダメスは、ベルランガに簡単に勝てるとは思っていないが、ファンがアクション満載の試合を望むなら、自分とベルランガの一戦こそがふさわしいと信じている。
「素晴らしい試合になるだろう」とアダメスは続けた。「ベルランガは耐久力がある選手だ。お互いにパンチ力があるし、本当に驚くような試合になると思う」