カネロ・アルバレスは、誰と組もうとビジネス面で成功を収めるスターである。
近年、ボクシング界最大の稼ぎ頭であるアルバレスは、オスカー・デ・ラ・ホーヤ、エディ・ハーン、アル・ヘイモンといったプロモーターと大型イベントを手がけてきた。
そして現在、
アルバレス(62勝2敗2分、39KO)はアルバレスはトゥルキ・アル・シェイク閣下および「リヤド・シーズン」とタッグを組み、4試合契約を締結。その初戦は5月4日(北米では5月3日)、サウジアラビア・リヤドでウィリアム・スクール(23勝0敗、9KO)とDAZN PPVで対戦し、スーパーミドル級4団体統一王座を防衛する。このイベントはフランク・ウォーレンがプロモートする。
さらに、アルバレスが今後密接に関わる可能性がある重要なプロモーターが、TKOボクシングのエグゼクティブであり、UFC社長兼CEOのダナ・ホワイトである。TKOボクシングはアル・シェイク閣下およびセラとの提携で3月に立ち上げられ、今年中に興行を開始するとみられている。
「トゥルキ・アル・シェイク閣下との契約があり、彼らと一緒にやっていく予定だ。とてもワクワクしている。ダナ・ホワイトが好きだし、(WWE社長兼TKO取締役の)ニック・カーンやTKOも好きだ。自分にとっては新しい挑戦で、とても楽しみだ」とアルバレスは「ザ・リング・マガジン」のインタビューで語った。
「ダナがボクシングをどう改善できるかはわからない。彼はUFCの仕事に非常に集中しており、それで成功している。彼との時間はきっと楽しいものになるだろう。」
昨年、ホワイトはアルバレス対エドガー・ベルランガ戦と同日に、メキシカン・インディペンデンス・デイ・ウィークエンドのUFCノチェをラスベガスのザ・スフィアで開催し、インタビューでアルバレスをファイターとしても人としてもリスペクトしていると語った。
オッズでマイナス4000の大本命とされるアルバレスは、スクール戦を難なく突破し、9月にテレンス・クロフォードとの一戦を行う予定だ。ラスベガスのアレジアント・スタジアムが開催地候補の一つとして挙がっている。
アルバレスに対し、2026年の対戦相手としてドミトリー・ビボルやデビッド・ベナビデスが続くか問われると、メキシコのスーパースターは慎重な姿勢を見せた。
「今はこの試合に100%集中している。他の試合について話すのは好きじゃない。キャリアを通じてずっとそうだった。周囲はいつも他の試合の話をしたがるが、俺は今の試合に集中して、それからどうするか考える。何事にもオープンだ」と語った。
今回、アルバレスは20年のキャリアで初めて北米以外で試合を行うことを楽しんでいる。
「経験は素晴らしい。すごく気に入っている。このプロセスが好きだ。時差や天候の違いもあるので、試合の3週間前に現地入りした。体調は万全だ。自分の夢の一つを実現しようとしている。リヤドにいられてとても幸せで、皆に感謝している。ぜひこの試合を楽しんでほしい」とアルバレスは語った。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。X(旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。