サウル“カネロ”アルバレスは、土曜夜にサウジアラビアで迎えるデビュー戦を皮切りに、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでクリス・ユーバンク・ジュニアとの対戦を実現させる世界ツアーを始めたいと考えている。
メキシコのスーパースターであり、『ザ・リング・マガジン』スーパーミドル級王者でもあるカネロは、IBF王者ウィリアム・スカルと、土曜夜にANBアリーナで行われる4団体統一戦で激突する。
この試合は『Fatal Fury』シリーズの最新興行のメインイベントであり、カネロにとってはアメリカとメキシコ以外で行う初のプロ戦となる。この節目を、2階級での4団体統一という偉業で飾ることを狙っている。
無敗の『ザ・リング・マガジン』世界ランク5位スカルとの戦いに集中しているとはいえ、カネロは今回のリヤドでの試合を新たな世界ツアーの出発点にしたいという思いを明かしている。
「世界ツアーはぜひやってみたい」と、カネロは『ザ・リング・マガジン』の試合週インタビューで語った。
「ロンドンで試合をするのはずっと夢だったし、日本の東京ドームでも戦ってみたいと思っている。でも、現実的には今はロンドンの方が近いと思う。」
これまでカネロは、2011年にマシュー・ハットンに勝利して以降、ライアン・ローズ、アミール・カーン、リアム・スミス、リッキー・フィールディング、カラム・スミス、ビリー・ジョー・サンダース、ジョン・ライダーと、イギリス人選手に対して8戦全勝を収めている。
クリス・ユーバンク・ジュニアとの試合については過去にも合意間近となったことがあり、今回カネロはそのプランを再燃させる用意があると語った。
35歳のユーバンク・ジュニアは現在、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われた『The Ring』初の興行でコナー・ベンに劇的勝利を収めたばかりで、現在はその勝利からの回復中である。
ベンとの再戦契約はすでに交わされているが、その後のロンドンでのカネロ戦が浮上する可能性も出てきた。
「俺、イギリス人相手に8勝してるのか?」とカネロは笑いながら言う。「じゃあ、次で9人目になるな。」
「イギリスで試合がしたい。必ず実現させると約束するよ。まだ場所ははっきり決まってないけど、やるつもりだ。
『クリス・ユーバンク・ジュニアとの試合を見たい』っていう人がいるかもしれないね。たしかに、それは検討してもいい試合だと思う。でも、今のところ何が起きるかはまだ分からない。
どうなるか見てみよう。でも、俺とユーバンクの試合って、ビッグマッチだと思わないか?
今の俺が望んでいるのは、ただ“ビッグファイト”だけなんだ。やることすべてを楽しみたい。ボクシングで成し遂げるべきことは全部やってきた。たしかに、もっと多くの世界王者を倒すこともできるかもしれない。でも、これからはビッグファイトや大きなイベントに出たいんだ。」
カネロとスカルの土曜夜の一戦は、
DAZN PPVで配信される。