タイソンは、彼の技術、IQ、そして試合の途中で順応する能力を高く買っている。しかし、36歳のクロフォードが9月13日にネバダ州ラスベガスのアレジアント・スタジアムで
カネロ・アルバレスとの人生最大の一戦に臨むにあたり、タイソンは「バド」がそれを成し遂げられるとは考えていない。
「クロフォードに勝ってほしいが、そうはならないように見える」とタイソンは『The Big Podcast』で語った。
「そうなってほしいとは思う」。 もし両者の対決が純粋に才能だけで決まるのであれば、クロフォードに分があるとタイソンは確信している。しかし、物事はそれほど白黒はっきりしているわけではない。
クロフォードは2024年8月の
イスラエル・マドリモフ戦でWBAの154ポンド王座を獲得し、4階級制覇を達成したが、5階級制覇者かつ三度の無争議王者となる響きも気に入っており、それは勝利して初めて可能になる。
しかしアルバレスが自らのタイトルを易々と明け渡すことはない。サウジアラビア・リヤドでの5月3日、
ウィリアム・スクールはこの対戦に満々たる自信を携えて臨んだ。ゴングが鳴ると、彼はダンスし、動き、ボクシングして判定に持ち込もうと最善を尽くした。
評価すべきは、彼がそれをほぼ成し遂げたことである。だがメキシコのスターは、
判定で無争議の地位を取り戻した。
クロフォード(41勝0敗、31KO)は、敗北の味に近づいたことすらない歴代級の名手であり、一方のアルバレスは、まだ証明すべきものを多く残すメキシコの象徴的存在である。クロフォードがこの競技史上の誰にも劣らぬ存在であるとはいえ、偉大な“大男”はたいてい偉大な“小男”に勝つ。
「この男[アルバレス]はハードパンチャーで、頭の良いファイターである」とタイソンは続けた。「私はそれを見たい」