ブライアン・メンドーサ・ジュニアは、サイズで不利を背負うことをよく知っている。
このスーパーウェルター級コンテンダーは、2023年に「タワリング・インフェルノ」
セバスチャン・フンドラと対戦し、約20センチの身長差をものともせず衝撃の逆転KOを決め、同年最大級の番狂わせを演じた。
その後
ティム・ツィューに敗れはしたものの、あの鮮烈なKO勝利は今なお高く評価され続けている。
一方フンドラは、その後ツィューを2度にわたり圧倒し、さらにショーダル・ブッカーにも勝利。現在はWBC世界スーパーウェルター級王者として、10月にキース・サーマンを
迎え撃つ防衛戦に備えている。
WBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(41戦41勝31KO)もまた、「サイズは関係ない」と証明するために強い決意を示している。彼は9月13日、ラスベガスのアレジアント・スタジアムでNetflix配信される大一番で、2階級上げて4団体
統一世界スーパーミドル級王者カネロ・アルバレス(63勝2敗2分39KO)に挑むのだ。
「ラ・バラ」ブライアン・メンドーサ(23勝4敗17KO)は、この試合は接戦になるだろうと見ているが、ネブラスカ出身の4階級制覇王者クロフォードにとってはあまりにも高い壁がいくつも立ちはだかっていると考えている。
「クロフォードにとって体重を増やしすぎだと思う。彼はもともとライト級といったさらに下の階級から上がってきた選手だからね」とメンドーサは『
ザ・リング』に語った。
「大きい相手のパワーは尊重しなければならない。自分もヘビー級とスパーしたことがあるから、その感覚は分かる。クロフォードも大きくなってパワーを持ってリングに上がるだろうけど、実際に試合の照明の下で本番となれば、また違う。とはいえクロフォードは本当に優れた選手だから、カネロに対して何かをやってのける可能性は十分ある。特にカネロは直近の試合であまり良く見えなかった。ウィリアム・スカル戦では足が重く見えたよ。
面白い試合になると思うけど、やはり体重差が影響すると思う。クロフォードの方が優れたファイターだとは思うけどね。しかもクロフォードはエギディユス・カバラウスカスのような相手にも打たれたことがある。どう展開するかは楽しみだけど、俺はカネロ寄りだ。彼は大舞台で力を発揮するタイプで、大きな強打を当て始めれば、その違いが出ると思う」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。
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