報道とは異なり、
カラム・シンプソンは元IBFスーパーミドル級王者
ウィリアム・スカルと対戦することはない。
先週、シンプソンのマネージャーであるケビン・マリーは、この人気バンズリー出身ファイターの次戦日程がまもなく発表されると明らかにした。
しかし、元IBF王者スカルが次戦の対戦相手になるという噂は根拠のないものだ。
ここ2年ほどで、シンプソン(18勝無敗、13KO)は英国ボクシング界で屈指の集客力を誇る選手へと成長してきた。
6月には、約1万5000人のファンがバンズリーのオークウェル・スタジアムに集まり、地元のヒーローであるシンプソンが
無敗のイヴァン・ズッコと空位のヨーロピアンタイトルを懸けて戦う姿を見届けた。
28歳の元英国・コモンウェルス王者は序盤に2度のダウンを喫したものの、立て直して強打のイタリア人を追い込み、スリリングな10ラウンドの末にストップ勝ちを収めた。
シンプソンは主要4団体すべてでトップ10にランクされており、その人気と集客力から、2026年夏に訪れる大きなタイトル挑戦ではホームアドバンテージを得られることが確実視されている。
5月、スカル(23勝1敗、9KO)は、
カネロ・アルバレスとの
スーパーミドル級統一戦でIBF王座を明け渡した。両者合わせて放ったパンチはわずか445発で、12ラウンド制の試合としてはコンピュボックス史上最少記録となった。
カネロは全力を出すことなく余裕で勝利を収めたが、キャリア最大の舞台で精彩を欠いたスカルのパフォーマンスには多くの批判が集まった。
それでも33歳のキューバ人スカルは、ザ・リング誌とIBFの双方で8位にランクされており、知名度を高めている。
しかし当面、シンプソンは別の方向へ進むことになる。
「将来的には興味を持つかもしれないが、現時点では交渉は一切ない」とシンプソンのマネージャー、ケビン・マリーはザ・リングに語った。
「スカルが復帰して勝利を挙げない限り、こちらが関心を持つことはないだろう。」