EBUによると、
カラム・シンプソンは
ハムザ・シェラーズと英国内同士のスーパーミドル級戦に向けて交渉に入っている。
両陣営は合意期限として10月28日まで与えられており、それまでに合意に至らなければ入札(パースビッド)に移行する。
シンプソン(18戦18勝13KO)は168ポンドのEBU王座を保持している。
「無敗の王者同士によるトップレベルの一戦であり、EBUとしてもこのタイトルマッチのハイレベルなクオリティを歓迎している」と、EBU会長ピーター・ストゥッキはザ・リングに語った。
シンプソンは、6月7日に地元バーンズリーで行われたイヴァン・ズッコ戦で、
一度倒されながらの逆転ストップ(10回TKO)でEBU王座を獲得した。
当初は元EBU168ポンド王者
ケビン・レレ・サジョとの対戦が取り沙汰されていたが、サジョは最近
ディエゴ・パチェコとの試合を勝ち取り、こちらは12月13日のマッチルーム興行のメインを務めることになった。
その結果、かつて欧州ミドル級王者でもあったシェラーズ(23戦22勝1分18KO)への道筋が開けた。
シェラーズはスーパーミドル級初戦となった7月12日、
エドガー・ベルランガを5回KOで一蹴。将来的にはカネロ・アルバレスとの対戦を望んでいるが、メキシコのスターが手術からの回復を進めている間は、その計画は一時停止中だ。
シンプソンは2019年6月にプロデビュー。2023年7月にボリス・クライトンに10回判定勝利を挙げ、3か月後にはメキシコのタフガイ、ホセ・マシアスにも10回判定で勝利した。
その後、28歳となった昨年8月、ザック・チェリに12回判定勝ちで英国・コモンウェルスの2冠を獲得して大舞台に到達し、その後1度防衛してから、ズッコ撃破でステップアップを果たした。
シェラーズは18歳でプロ入りし、英国で下積みを積んだのち、ロサンゼルスのテン・グース・ジムでリッキー・フネスのもとしばらく学んだ。2021年12月のブラッドリー・スキート戦では苦しみながらも終盤に盛り返して9回ストップ勝ちを収めて以降、より完成度の高いファイターへと進化したのは偶然ではない。
長身のボクサーパンチャーは、昨年2月に元世界タイトル挑戦者リアム・ウィリアムズを初回TKOで退け、昨年6月には当時無敗の有力選手オースティン・ウィリアムズを11回TKOで撃破。さらにその3か月後、通常は打たれ強いタイラー・デニーを2ラウンドで粉砕して欧州王座を手中に収めた。
しかし今年2月、WBC世界ミドル級王座を懸けた
カルロス・アダメス戦では苦戦し、
12回スプリットドローは幸運との見方もあった。これを機にシェラーズはスーパーミドル級へ階級を上げ、現在はアイルランドでアンディ・リーとタッグを組んでいる。
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