イングランド・マンチェスター発──
ジョシュア・ブアツィは、試合前になると修行僧のような生活を送る。
今週末に迫ったザック・パーカーとの対戦を前に行われた最終記者会見では、その努力の成果がはっきりと表れていた。
濃いひげをたくわえ、長髪をキャップの下に押し込んだリング誌ライトヘビー級5位のブアツィは、丁寧にメディア対応をこなしたあと、金曜の計量に向けて最後の数ポンドを落とすためホテルへ戻っていった。
試合は土曜夜、マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで開催され、DAZNでライブ配信される。
とはいえ今のところ、ブアツィ(19勝1敗13KO)は自身のメンタルや戦術について多くを語る気はない。連敗は絶対に避けたい状況だが、もし彼がプレッシャーを感じているとしても、それを外から見抜くのは難しい。
「そうかもしれないね」と彼は言う。「絶対に勝たなければならない試合だし、そのために本当にハードな準備をしてきた。だからこの試合を心から楽しみにしている。」
ブアツィは英国国内で数多くの同胞ファイターたちと拳を交えてきた。イギリス王座をスムーズに獲得し、高く評価されていたクレイグ・リチャーズ、ダン・アジーズ、ウィリー・ハッチンソンらを破ってきたが、元WBAスーパーミドル級王者カラム・スミスに敗れて勢いを止められた。
一方、ザック・パーカー(26勝1敗19KO)は元英国スーパーミドル級王者で、まだ175ポンド(ライトヘビー級)で確かな印象を残してはいないが、現在WBOランキング3位につけている。ブアツィはこの相手を決して軽視していない。
「彼のことは今のところ“ナンバー1”だと見ている」とブアツィは語る。「前に進み続けるために次に倒さなければならない相手だから、俺にとって彼は一番のターゲットだ。
野心を持ったファイターは危険な存在になる。パーカーはとても意欲的に見える。だから危険な相手だ。俺はリングに上がって、しっかりと仕事を片付けるだけだ。」