元暫定WBAスーパーウェルター級王者のテレスは、堅実な内容を披露し、ケンド・カスタネダから一度ダウンを奪った後、カリブ・ロワイヤルで5回終了後に相手陣営が試合を止める。
スロースタートとなった初回を経て、テレス(11勝1敗、8KO)は2回に距離をつかむ。3回には振り下ろすような右をヒットさせてカスタネダを揺さぶり、追撃の強打を浴びせた末、ラウンド後半に左ボディフックでダウンを奪う
25歳のテレスは4回も攻勢を緩めず、タフではあるが力の差があったカスタネダ(21勝13敗、9KO)に対し、5回序盤にもボディへダメージを与える。ゴングが鳴って間もなく、6回を前にカスタネダ陣営が試合を止める判断を下す。
「とてもいい気分だ」とテレスは通訳を通じて『
ザ・リング』に語る。「新しいチームでのトレーニングにも非常に満足している。プロとしてどうあるべきかを理解できたし、ボクシングとキャンプに強く集中してきた」。
WBA4位にランクされるテレスにとって、この試合は8月23日に
アバス・バラウとの激戦の末、ユナニマス・ディシジョンで暫定WBA王座を失って以来の復帰戦となる。
この興行は、ケビン・ブラウン対エイモス・コワートの10回戦をメインに据えたボックスラブ・プロモーションズのイベントで、以下がそのほかの試合結果である。
- ジャスミン・アルティガがステファニー・シルバにユナニマス・ディシジョン勝ち
アルティガは無敗を維持し、WBA115ポンド王座の防衛に成功する。採点は100-90、99-91、97-93と、いずれもアルティガ支持となり、2度目の防衛を果たす。
アルティガ(15勝0敗1分、7KO)は、4ポンド以上の体重超過で王座獲得資格を失っていたシルバ(10勝2敗)に対し、より鋭いパンチを的確にヒットさせる。シルバも前進して王者を後退させ、打ち合いの場面で見せ場を作る。
最終的には、アルティガのクリーンヒットの差が勝敗を分ける。試合後、アルティガは115ポンド級の他団体王者との王座統一戦を呼びかける。
- ジョーダン・オロスコ・エルナンデスがカルロ・ロドリゲスを8回TKOで下す
無敗のバンタム級プロスペクト同士の一戦で、エルナンデスはKO率100%を維持し、ロドリゲスから2度のダウンを奪った末、8回19秒TKO勝ちを収める。
ニカラグア出身のエルナンデス(15勝0敗、15KO)は、打ち合いの中で放ったオーバーハンドの右で2回にロドリゲスをダウンさせる。序盤のダウン以降も両者は激しいペースを保ち、互いに見せ場を作りながら強打をヒットさせ合う。
7回終了間際、エルナンデスが放った強烈なオーバーハンド右が直撃し、ロドリゲス(9勝1敗1分、6KO)はうつ伏せでキャンバスに沈む。ふらつきながら立ち上がるが、ゴングに救われる。
8回開始と同時に、エルナンデスは一気に仕掛け、ロープ際でプエルトリコ出身のロドリゲスを揺さぶったところで、レフェリーが試合を止める。
そのほかのアンダーカード結果は以下の通り。
- ライトヘビー級:アリエル・ペレス(9勝0敗、4KO)がケビン・グスタボ・ブリスエラ(8勝3敗、6KO)にユナニマス・ディシジョン勝ち(78-74、79-73、77-75)
- ヘビー級:ダマジオン・ヴァンハウター(10勝0敗、7KO)がホセ・マリオ・タメス(4勝5敗、1KO)を1回KOで下す
- ライト級:トニー・アギラール(14勝2敗1分、5KO)がホルヘ・ビリェガス(14勝8敗、13KO)を1回KOで破る
- ジュニア・アルカンタラ(1勝0敗)がシャローン・カーター(14勝16敗1分、3KO)にユナニマス・ディシジョン勝ち(60-54×3)
- スーパーバンタム級:アレックス・バジェシージョ(13勝1敗、11KO)がネルビス・ロドリゲス(10勝5敗、5KO)にユナニマス・ディシジョン勝ち(80-72×3)
- ヘビー級:ジアン・イーゼ(6勝1敗、5KO)がシウペリ・アナウ(3勝2敗、2KO)を4回TKOで下す