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ブラッド・レア、シャカン・ピッターズを下してEBU王座という“交渉材料”を手にし、今後のアクティブな展開に意欲
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Mosope Ominiyi
Mosope Ominiyi
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ブラッド・レア、シャカン・ピッターズを下してEBU王座という“交渉材料”を手にし、今後のアクティブな展開に意欲
プロでシャカン・ピッターズに勝利した過去の2人のボクサーは、その成功を足がかりにより大きなチャンスを手にしてきた。ブラッド・レアのキャリア最高の粘り勝ちは、彼を同じ道へと押し上げるはずだ。

クレイグ・リチャーズ(19勝4敗1分、12KO)は、2020年12月に第9ラウンドのストップでバーミンガム出身の無敗戦績14勝を誇っていたシャカン・ピッターズを破り、その5か月後には当時WBA王者だったドミトリー・ビボルとの世界タイトル戦という思いがけないチャンスを手にした。

ジャッジのユーリー・コプツェフ(115-113)とスティーブ・グレイ(115-114)は、多くの観戦者が感じたよりも接戦の採点を下し、リチャーズにとっては苦い感覚が残った。序盤にビボルに主導権を握らせ、余裕のあるリードを許してしまったことを思い返しながら、「もしあの時…」と考えずにはいられなかった。

その後、サウジアラビアでの興行でウィリー・ハッチンソンに敗れはしたものの、マッチルーム代表エディ・ハーンは今後、大きな「勝負の一戦」が用意されると約束している。

ダン・アゼーズ(21勝2敗1分、13KO)は、それからほぼ2年後に元王者との一戦でイギリス王座の初防衛戦を行い、12ラウンドを通じて圧倒的な勝利を収めた。

絶好調で勢いに乗っていたアゼーズだったが、その後、EBU王座を獲得してから1年の間にジョシュア・ブアツィとルイス・エドモンドソンとの接戦に敗れている。




直近の欧州王者3人はいずれも一度の防衛もなく王座を返上しているが、レアはかつてのアゼーズと同様に、キャリア初期を小規模会場で積み上げてきた経験から、この位置にたどり着くまでの道のりがいかに困難だったかをよく知っている。

彼のプロモーターであるスティーブ・ウッドも、試合後にリング上で行われたDAZNのインタビューの中で、そのことを認めていた。

「ブラッドや、うちVIP[ボクシング・プロモーションズ]には大きなプレッシャーがかかっていた。だから彼が結果を出してくれて本当によかった。ここに出てきて勝てば素晴らしいポジションを得られるし、みんなが彼を狙ってくる。でも負ければ、また“すごろく”の振り出しに戻るようなものだ。この18か月間、ずっと彼を信じてやってきた。これから誰が(対戦を)持ちかけてくるか見ものだな。」

レアがリチャーズ、アゼーズ、ピッターズの3人に対して優位に立てる要素の一つが年齢だ。この3人がいずれも35歳であるのに対し、レアは2月に27歳になったばかりで、新たな階級への適応を着実に進めている。ただし、今回のようなパフォーマンスは、ハードパンチャーとの対戦を重ねていくうえでの耐久性という点では不安も残る。それでも、五分五分の勝負を歓迎するという意味では大きな価値を持つ。

「俺がやってるのはこういうタイプの試合なんだ。なのに、なんで自分が興行に呼ばれないのか理解できない。だって出れば、こういう試合を見せるんだから」と、試合後に語った。

「やり切ったよ。序盤のラウンドはほとんど取ったと思ったけど、相手も巻き返してきて、手数では上回られてる感じがした。でも俺はセカンドウィンドがきて、接戦の中でより強いパンチを当てていた。もし判定が逆だったとしても文句はなかったよ。」

再戦の可能性はすぐさま本人とピッターズのプロモーター、イジー・アシフに持ちかけられたが、レアはそれが実現するならマンチェスターでなければならないと強調した。地元から100マイル離れた地で、彼の粘り強い戦いぶりに熱狂した多くのファンが駆けつけてくれたことを受けての発言だった。




ザック・パーカー、ハッチンソン、エズラ・テイラーといったEBUランキング上位の実力者たちは、階級に順応しつつあるレアとの新たな対戦カードとして浮上してくる可能性がある。

一方、2021年5月にブアツィに激しくストップされたことで知られるドス・サントスは、ピッターズほどのネームバリューを持っておらず、結果的にその対戦が中止となったことは“災い転じて福となす”展開となった。

EBUのランキングをざっと見てみると、トップ10にイギリス国外の名前は2人だけ。ポーランドのロベルト・パルゼチェフスキ(34勝2敗、20KO)と、ロシアのヴァシリー・ヴォイツェホフスキー(14勝0敗、7KO)だ。

パルゼチェフスキはステップアップした2戦でいずれも敗れ、ヴォイツェホフスキーは28歳ながら実績に乏しく、マッチメイクにも疑問符がつく。ヨーロッパのライトヘビー級トップ選手の多くは、実際のところイギリス国内に集中している。

「これが俺の今後の階級だ。ベテランとの初めての12ラウンド戦で、[試合のペースに]体には来たけど、この競技はタフだし、それでも一秒一秒が最高だった。これまでは小規模会場でジャーニーマン相手に戦ってきたけど、こういう夜のために俺はやってるんだ。」

「これが俺の交渉材料だ。今や俺は狙われる立場になったし、どんどん試合をしたい。正直、ホッとしてる。これまでいろんな壁にぶつかってきたけど、それでも諦めずにやってきた。自分が十分戦えるってところを見せたかったんだ。ちゃんと証明できたよ。努力を続けてきて、それが報われたんだ。」


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