元ライトヘビー級4団体統一王者
アルツール・ベテルビエフは、
ドミトリー・ビボルとの三度目の対戦に関する最新状況を木曜日に明かした。
ベテルビエフによると、ビボル陣営はロシアで三戦目を行うという“重大なオファー”を拒否したという。ただし、いつその提案を断られたのかは明らかにしなかった。ベテルビエフは提示額についても知らないとしつつ、「リヤド・シーズンで開催された最初の2試合より少ないことはない」と語った。
「今は三戦目に集中している」と、ドバイで行われたIBA男子世界ボクシング選手権の会場でベテルビエフは語った。「俺たちの試合はモスクワで行われれば最も面白いものになる。」
ベテルビエフ(21勝1敗、20KO)は2024年10月にマジョリティデシジョンでビボルに勝利し、ビボル(24勝1敗、12KO)は
翌年2月の再戦でユナニマスデシジョン勝ちを収めている。
2025年1月に41歳を迎えるベテルビエフは、ビボルの次の動きを待つ間、リングに上がれず足踏み状態が続いている。7月には、
交渉を引き延ばして自分を“意図的に老いさせている”としてビボルを批判した。
その後、8月にビボルは背中の手術を行い、2026年第一四半期まで試合ができないと発表した。治療に専念する前のビボルは、ベテルビエフとの決着戦に非常に意欲的だった。ビボルは4月にWBC王座を返上し、当時の指名挑戦者デビッド・ベナビデスとの対戦を選ばなかった。ベテルビエフとの“未完の宿題”が残っていたためだ。
ベテルビエフは本来、11月にサウジアラビアで開催された「Ring IV: Night of Champions」でディオン・ニコルソンと対戦する予定だった。大会のメインは、ベナビデスがアンソニー・ヤードをKOした試合だった。しかしベテルビエフの試合は数週間前に中止となった。
ベナビデスは、かつてベテルビエフが保持していたWBCライトヘビー級王座を持っており、5月2日にはWBA・WBOクルーザー級王者ヒルベルト・ラミレスと対戦することでクルーザー級参戦を開始する。ベナビデスは、条件次第で175ポンドに戻り、ベテルビエフやビボルとのビッグファイトに臨む姿勢を示している。
「ハイライトを何本か見たよ。(ベナビデスは)良い仕事をしていた(7回でヤードをストップ)と感じた」とベテルビエフ。「もちろんベナビデスとは戦いたい。俺にとって、タイトルを取り戻すことは非常に重要なんだ。(クルーザー級も)興味深い。」
拡大する“キラーB”三角関係──ロシア勢2人にベナビデスが加わったことで、スポーツ界でも屈指の実力者3人が揃う構図となった。
ビボルはThe RingのP4Pランキングで5位、ベテルビエフは6位、ベナビデスは9位に位置している。
ザ・リング主任記者 Manouk Akopyan(X & Instagram: @ManoukAkopyan)