フアン・フランシスコ・エストラーダは、16か月前の対戦で
ジェシー「バム」ロドリゲスを6回にダウンさせた。
ロドリゲスは比較的すぐに立て直したものの、7回にメキシコのレジェンドであるエストラーダをボディショットでKOするまでは、1人のジャッジの採点では57-56で劣勢、別のジャッジでは56-56のイーブンという状況であった。ロドリゲスの戦績と、2024年6月の
エストラーダのWBC世界スーパーフライ級王座戦の内容を見れば、エストラーダがロドリゲスに最も苦戦を強いた相手のようにも思える。
「一番タフだったのはカフーだと思う」とロドリゲスは
『ザ・リング・マガジン』に語った。これは、2024年7月19日にプメレラ・カフーを10回TKOで下した試合についての発言である。「テレビでは簡単そうに見えたのは、彼があまり手を出してこなかったからだと思う。彼はどちらかというと守備的だった。でもリングに入ってみると、彼のパンチにはしっかりとパワーがあった。
『次にいつパンチを打ってくるのか』が分かりにくいほどの守備的な戦い方だったから、自分の中では非常にやりづらい相手だった。いつも以上に注意深く戦わなければならなかった」
南アフリカのカフーは、ロドリゲスが35対1の大本命とされていた試合で、ロドリゲスの左目下に膨れ上がった腫れを作るほど綺麗なパンチを当てていた。ロドリゲスは試合の序盤から、無名だった相手のパワーを尊重しつつ戦った。さらに、強打のサウスポーであるロドリゲスが連打に出たところに、カフーがカウンターを合わせてくる場面もあり、試合を複雑にした。
10回残り1分15秒ほどで、ロドリゲスの右フックがカフー(11勝1敗3分、8KO)をぐらつかせた。カフーは倒れこそしなかったが、元WBO世界スーパーフライ級王者であるカフーのトレーナーは
、約20秒後にタオルを投入して試合を止めた。
サンアントニオ出身のロドリゲス(22勝無敗、15KO)は、『ザ・リング』のパウンド・フォー・パウンドランキングで6位に位置している。今回、アルゼンチンのマルティネス(18勝無敗、9KO)が保持するWBAのベルトを、すでに保持するリング誌王座、WBC王座、WBO王座に加えることを狙っている。舞台は
「The Ring IV: Night of the Champions」大会のANBアリーナである。
彼らの12回戦・115ポンドの統一戦は、DAZN PPVがアメリカ(59.99ドル)と英国(24.99ポンド)で配信する4試合中の第2試合となる。ブックメーカーのドラフトキングスは、25歳のロドリゲスを34歳のマルティネスに対して10対1の大本命としている。だがロドリゲスは、マルティネスがカフー以上に厄介な相手になると予想している。
「紙の上では、これまでで一番タフな相手だと思う」とロドリゲスは語る。「口ではそう言っても、実際にリングで対峙してみないと分からない部分もある。でも紙の上で見れば、彼は一番厄介な戦いになると思う」
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@
idecboxingで連絡可能。